山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年8月号②)
ループイフダン「2020年8月の戦略・月中レビュー」
●7月セミナーのオンディマンド視聴
7月22日にオンラインセミナーを実施しました。当レポートの戦略と最近の相場について解説させていただきました。以下のURLからどなたでもご視聴いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=kpLvsup2kNw
また、前回からチャートのみですが「カナダ円」を追加しましたので運用の参考にしてみてください。
●移動平均で攻めるループイフダン戦略(戦略概要)
長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。
使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくなります。
ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。
ポートフォリオ全体としては、証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超の損失)で、全ての利益が出ているポジションも含めて成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで25万円以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。
●ドル円
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※赤い線が移動平均線です。
8月15日までのレンジ=105.30〜107.05
8月15日時点の戦略=S50を継続
8月前半のドル円は、7月下旬の下げに対する買い戻しが続きましたが、堅調な株式市場に支えられた面とドル建て金価格に急速に調整が入り金売り・ドル買いという動きに引っ張られた面も大きかったと言えます。しかし、戻りの中で106円、107円と大台毎にドル売りオーダーも出ていたことから移動平均線よりも下で推移している限りはドル売り(S戦略)の継続でよいでしょう。なお、今週はいよいよ大統領選に向けて民主党の全国大会が、来週には共和党の全国大会もあります。両党候補者による舌戦が増えそうですから念の為注意しておきましょう。
ドル円は7月から「S50」で運用しています。現時点のポジションは5単位、47,832円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状況です。8月前半の確定損益は9,914円の利益となっています。
●ユーロ円
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8月15日までのレンジ=124.00〜125.06
8月15日時点の戦略=B80を継続
8月前半のユーロ円は、前月同様にユーロ買い要因と円売り要因とに支えられて底堅い値動きを継続しています。ユーロ買い要因は米国と欧州との比較で相対的にユーロ買いが入りやすいこと、円売り要因は株式市場が堅調なことによるリスクオンの円売りが対ドル、対円で出たことです。よりユーロドルの動きの影響が出やすいため、ユーロ円を見る時には併せてユーロドルも見ておくことをおすすめします。
ユーロ円も7月から「B80」で運用しています。現時点のポジションは1単位、892円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状況です。8月前半の確定損益は22,538円の利益となっています。
●ポンド円
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8月15日までのレンジ=137.85〜140.21
8月15日時点の戦略=B100を継続
8月前半のポンド円は、ユーロ高の影響からポンドにも買いが入ったことと、ユーロ円同様に円売り要因が重なったことで6月高値を上抜ける動きとなっています。今週はEUと英国との離脱後の継続協議がありますが、英国担当者の発言では9月中に合意の可能性を示唆していることから、出てくる内容次第ではポンド買い要因となる可能性もあります。
ポンド円は7月20日から「B100」で運用しています。現時点のポジションは1単位、3,680円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状況です。8月前半の確定損益は29,658円の利益となっています。
●豪ドル円
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8月15日までのレンジ=75.10〜76.72
8月15日時点の戦略=B80を継続
8月前半の豪ドル円は底堅く安値を切り上げる動きを続けているものの上値も重く7月高値を超えられない動きを続けています。買い材料としては資源国として世界経済回復期待の面があるいっぽうで、米中対立激化懸念が広がる中で、豪州も新型コロナウイルス拡大以降中国に対して距離を置くスタンスを取っていることが売り材料となって上下を挟まれているという状況です。
豪ドル円は7月から「B80」で運用しています。現時点のポジションは1単位、994円の含み損となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状況です。8月前半の確定損益は8,095円の利益となっています。
●ユーロドル
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8月15日までのレンジ=1.1696〜1.1916
8月15日時点の戦略=B60を継続
8月前半のユーロドルは7月からのユーロ高の流れを継続し、一時1.19台乗せと1.20の大台を視野に入れる展開となっています。金同様に米ドルからの資産シフトが為替市場ではユーロで目立っています。ただユーロ買いポジション自体もかなり膨らんできており、シカゴ通貨先物のユーロポジションは買いポジションが20万枚弱と買いとしてはユーロスタート後最大のユーロ買いとなっていて、1.20の大台乗せ後はいつ利食いも出て来てもおかしくありません。その点にだけは注意して見ておきたいものです。
ユーロドルは7月から「B60」で運用しています。現時点のポジションは2単位、138円の含み益となっていますが上昇局面での売り直しを待っている状況です。ここまでの確定損益は31,262円の利益となっています。
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●カナダ円(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=「B80」を継続
●スイス円(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=B80を継続
●ランド円(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=B50を継続
●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=S50を継続
●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=B50を継続
●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=B80を継続
●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)
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8月15日時点の戦略=B80を継続
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