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2020/06/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2020年6月号①)

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ループイフダン「2020年6月の戦略」

●セミナーのオンディマンド配信

最初に現在の戦略概要を示しておきます。

5月27日のオンラインセミナーには多くの方にご参加いただきどうもありがとうございました。当日のセミナーを次回セミナー予定日まで以下のURLにてオンディマンドで公開しています。当日参加いただけなかった方は是非ご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=aSjeT6VSP_E



●移動平均で攻めるループイフダン

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。リスク管理はこれまで同様で最大ポジション数10(ポンド円のみ5)、損切設定はあり、とします。

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくなります。

ポートフォリオ全体の資金管理としては、以前の戦略と同様「1か月の最大想定損失額25万円以上に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」というスタンスです。なお、この状態で「ポジションが無い状態での翌月のエントリーは、2週連続で終値が上か下かというトレンドが確定した週末を待つこと」としています。つまり、再エントリーの場合でもフィルターをかけます。

それでは6月の戦略を見ていきましょう。



●ドル円

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5月のレンジ=始値107.13、高値108.09、安値105.99、終値107.77

6月の戦略=S50を継続

5月のドル円は、4月中旬以降の106〜108円のレンジの中で更に値幅を狭め、5月月中レビュー以降はほぼ107〜108円のレンジに留まるもみあいとなっていました。ただ円相場を取り囲む環境を見ると、中国全人代で香港への国家安全法適用を採択、米国ミネアポリスにおける黒人への差別と見られる警官の暴行など、リスクオフ方向に動きやすい材料も出ています。また4月に発表された日銀短観の中で示された本邦企業の想定為替レートが107.98であったことも108円台の上値の重たさに影響している様子でした。

5月は「S50」の運用を継続してきました。最近の動きを見ていると、さすがに50銭値幅では広い印象ではありますが、無理にポジションを取り直さずに次回売買の方向を転換する際に併せて25銭間隔の運用へと変更する予定です。

6月1日時点のポジションは4単位、28,351円の含み損となっていますが下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の月間確定損益は19,269円となっています。

●ユーロ円

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5月のレンジ=始値117.32、高値119.90、安値115.45、終値119.66

6月の戦略=S40を継続

先週金曜の引けで移動平均線を上回っていますので、今週金曜の引けも移動平均線を上回る場合にはユーロ買いへと転換することとなります。今週金曜の終値には注目しておきたいと思います。

6月1日時点のポジションは最大の10単位、182,336円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の月間確定損益は安値圏でのポジションが損切り設定にかかったことから56,466円の損失となりました。

●ポンド円

ポンド円.png

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5月のレンジ=始値134.93、高値135.08、安値129.34、終値133.06

6月の戦略=S100を継続

5月のポンド円は、月初はユーロ円に引っ張られての下げとなりましたが、その後は今年年末に期限を迎えるブレグジット移行期間に対して、コロナ禍の影響も考えずに離脱することを優先するという英国政府の考えが改めて表明されたこともあってユーロポンドでのポンド売りが目立ち、ユーロが買われている中でポンドは売られるという流れとなりました。

6月1日時点のポジションは4単位、85,244円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の月間確定損益は57,532円の利益となりました。

また、4月1日時点で週末終値は2週連続で移動平均線を下回る状態を維持していますので、ポンド売り「S100」を最大ポジション5(取引単位は1万通貨)で再開します。当レポートでは132.677から運用を再開しています。

●豪ドル円

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5月のレンジ=始値69.68、高値71.92、安値67.64、終値71.85

6月の戦略=S40を継続

5月の豪ドル円は月前半こそ豪中間の検疫問題に端を発して中国が豪州産牛肉の一部輸入停止から大麦の輸入停止と上値の重たい展開となっていましたが、その後はどちらかというと世界的なロックダウンからの回復から資源国としても豪ドルに買いが入ったという動きとなりました。しかし、豪中間の対立は解消したわけではありませんし、リーマンショックの時も大きな影響が見られなかった豪州も今年は19年ぶりにリセッション入りすることが確実です。実体経済と豪ドルの動きにやや乖離がある点には注意が必要でしょう。

先週金曜の引けで移動平均線を上回っていますので、今週金曜の引けも移動平均線を上回る場合にはユーロ買いへと転換することとなります。今週金曜の終値には注目しておきたいと思います。

6月1日時点のポジションは最大の10単位、176,084円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の月間確定損益は安値圏でのポジションが損切設定にかかった注文もあったことから89,041円の損失となりました。

●ユーロドル

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5月のレンジ=始値1.0950、高値1.1145、安値1.0767、終値1.1104

6月の戦略=S60を継続

5月のユーロは、ユーロ円の項目でも書いた通りですが月前半はドイツ憲法裁判所によるECB違憲判決やドイツ・フランスによる基金構想反対などユーロ売り材料が目立っていました。しかし、月後半は大きな違いは無いものの欧州委員会による基金構想には好材料として反応し、また米国内での暴動や米中対立激化懸念でのドル売りの動きに対して対ユーロでドル売りが目立ったことからユーロドルは3月下旬以来の1.11台乗せを見ることとなりました。

先週金曜の引けで移動平均線を上回っていますので、今週金曜の引けも移動平均線を上回る場合にはユーロ買いへと転換することとなります。今週金曜の終値には注目しておきたいと思います。

6月1日時点のポジションは7単位、155,801円の含み損となっていますが、下降局面での買い戻しを待っている状態です。また5月の月間確定損益は38,571円の利益となりました。

 

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●スイス円(チャート、ゾーンのみ)

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5月の戦略=「S80」を継続。ただし、6月5日の終値が移動平均線よりも上で引けた場合は2週連続の上抜けとなるため「B80」に転換

●ランド円(チャート、ゾーンのみ)

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6月の戦略=「S50」を継続

●トルコリラ円(チャート、ゾーンのみ)

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6月の戦略=「S50」を継続

●メキシコペソ円(チャート、ゾーンのみ)

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6月の戦略=「S50」を継続

●NZドルドル(チャート、ゾーンのみ)

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6月の戦略=「S80」を継続。ただし、6月5日の終値が移動平均線よりも上で引けた場合は2週連続の上抜けとなるため「B80」に転換

●豪ドルNZドル(チャート、ゾーンのみ)

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6月の戦略=「B80」を継続

 

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。