FXと株の違いは？投資初心者はどっちがおすすめなの？【鈴木拓也】

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こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

異次元緩和の金融政策のために超低金利が続く日本において、銀行への定期預金では資産を増やすどころか、少ない利息と物価上昇分とで資産価値が目減りしていくことも懸念されています。そのためより積極的な資産運用が求められているのですが、投資初心者にとっては「何を利用するのがいいのかよくわからない」ために動けないという現状もあるのではないでしょうか。今回は資産運用の代表格である「FX」と「株」の違いについてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
・FXと株の違い
・投資初心者にはどちらがおすすめなのか

FXと株の大きな違い

チャートを見て値動きを確認するなど、FXと株では似ている要素がありますが、まったく異なる点もいくつかあります。FXと株の大きな違いを確認していきましょう。

FXの特徴

FXは「外国為替証拠金取引」の略称で、「通貨の売買によって利益をあげる」資産運用です。例えば米ドル／日本円（USD／JPY）の通貨ペアを取引するとして、1ドル108円のときに円を売ってドルを1万通貨分購入した場合、1ドル109円に変動すれば1万円の為替差益を得ることができます。

また政策金利の低い円やユーロを売って、政策金利の高いドルやトルコリラといった通貨を購入しておくと、金利差分の利息を毎日受け取ることができます。これが「スワップポイント」です。ポジションを保有しているだけで毎日受け取ることができるので、スワップポイント狙いのトレーダーもいます。

また、日本時間の夕方以降はロンドン市場やニューヨーク市場が続々オープンしていくので、平日は「24時間取引できる」という点も大きなメリットです。日中仕事や家事で忙しくても、時間の空いた夜に取引ができますし、世界中が活気付く時間帯なので変動も大きく、ハイリターンを狙うチャンスがあります。

ただし、基軸通貨を扱うアメリカの金融政策や経済状況が大きく影響しますので、世界経済や地政学リスクに対してアンテナを立てておく必要があります。日本の経済状況以上にアメリカやユーロの情勢に注目しておくことが大切です。

FXのポイント
・金利差でスワップポイントを毎日受け取ることができる
・24時間取引が可能
・変動要因は世界規模

株の特徴

株は「企業に投資する」資産運用です。その企業の業績が良くなれば当然株価も上昇します。1日の値動きはFXよりも大きく、30％上昇または下落することも珍しくはありません。そのため「FXよりもハイリスク・ハイリターン」だといえます。通貨価値がゼロになることはありませんが、株はその企業が倒産したら価値がなくなるので、倒産リスクもあります。

FXにスワップポイントがあるように、株にも「配当金」という仕組みがあります。利率は企業によって異なりますし、年間何回受け取れるかも変わってきます。年間2回または1回です。また「株主優待」といったサービスもあるので、株の値上がり益以外にも期待できる点はあります。

ただし取引できる時間帯には制限があり、平日は「前場が9：00〜11：30」、「後場が12：30〜15：00」です。この時間帯に忙しい場合はなかなか取引できないというのが株のデメリットになります。どうしても参加したい場合は、時間外取引サービス（PTS）もありますので、デイタイムセッションであれば8：20〜16：00、ナイトタイムセッションであれば17：30〜23：59で取引することも可能です。

株の銘柄は3500〜4000とかなり多く、その企業についての業績や関連企業の業績など詳しく調べる必要があり、投資初心者にとっては選択肢が多すぎてハードルが高いという点もあるでしょう。

株のポイント
・配当金や株主優待といったサービスもある
・取引できる時間帯が限られている
・変動要因は企業業績

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投資初心者におすすめのはどっち？

それではFXと株、投資初心者が始めるにはどちらがおすすめなのでしょうか？答えは断然FXです。理由は「スワップポイントを毎日受けとることができる」「24時間取引できる」というメリットの他にも実は大きなアドバンテージがFXにはあるのです。

FXは少額の資金から始めることができる

FXは「レバレッジ」を効かせることができます。てこの原理で、少額の資金でも大きな取引ができるのです。株でも信用取引だとおよそ3倍のレバレッジを効かせることができますが、FXだとなんと「最大レバレッジ25倍」（国内）です。

例えば米ドル／日本円（USD／JPY）で、1ドル108円でロングポジションを保有するのに、1万通貨だと108万円の資金が必要です。しかし、レバレッジ25倍だと43,200円で同じポジションを保有できるのです。どちらも1円円安に傾けば同じ1万円の利益ですから、レバレッジが効いている分だけ、少ない資金で利益を確保できます。基本通貨が千通貨からのブローカーであれば、さらに10分の1の資金からでも始められます。株はどうしても数十万円の資金が必要になりますが、FXは数千円、数万円あれば今すぐ始めることができるのです。「少ない資金から資産運用ができる」という点が、FXを投資初心者におすすめする最大のポイントになります。

投資初心者にFXをおすすめするポイント
・FXはレバレッジを25倍まで効かせられるので、少額から始められる

ループイフダンなら24時間自動売買が可能

投資初心者にとって始めるための資金と共に心配なのは、「いつ買って、いつ売ればいいのか」という点でしょう。株もFXも「上がると思って買ったら下がった」「下がったから慌てて売ったら上がった」というケースが投資初心者には起こりがちです。損はしたくない、利益が出たらすぐに確定したいという気持ちになってしまうため、感情的な取引になってしまい、結果として「損大利小」に陥ってしまいます。これは、典型的な負けパターンです。

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