FXスワップポイント投資で稼ぐための4つのコツを解説【鈴木拓也】
こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。
FX(外国為替証拠金取引)では、キャピタルゲイン(為替差益)以外でも利益を出すことができます。金利の低い国の通貨を売って、高い国の通貨を買い、その利息分を毎日得ていくインカムゲインです。これを「スワップポイント」(スワップ金利)と呼びます。今回はこのスワップポイントをメインにして稼ぐ「スワップ投資」(スワップトレード)のコツについてお伝えしていきます。
【今回の記事でわかること】
・スワップ投資の稼ぐコツ
・スワップ投資での損失を防ぐコツ
スワップ投資で利益を出していく2つのコツ
トレードスタイルには、超短期売買を繰り返すスキャルピングや、1日に数回トレードしてポジションを持ち越さないデイトレードといった短期戦型と、スワップ投資のような長期間ポジションを持ち続ける長期戦型の2種類があります。長期戦で勝利するためのコツはどのようなものなのでしょうか?
扱う通貨ペアが重要
スワップポイントは通貨ペアによって異なります。アイネット証券取扱いの通貨ペアで比較してみましょう。超低金利政策を継続しているユーロと日本の通貨ペアではスワップポイントも少額です。2019年12月26日時点では日本円売ってユーロを買った場合、1日のスワップポイントは-18円(毎日損失が膨らんでいきます)、ユーロを売って日本円を買っても+10円です。これは1万通貨のスワップポイントですから、仮にループイフダンで千通貨での取引になった場合、1日の利益は1円です。 逆に政策金利が1.75%と高いアメリカと超低金利の日本円だとスワップポイントも数倍になります。理由としては、スワップポイントは通貨ペア間の金利差に基づいて決まるからです。
例えば、円を売って米ドルを買えば1万通貨で+48円です(2019年12月26日)。10万通貨のポジションを365日間保有しているだけで175,200円の不労所得が入ってくるのです※。逆に米ドルを売って円を買うと-55円ですから注意が必要です。このようにスワップ投資に有利な通貨ペアを扱うことが重要です。
扱う通貨ペアのポイント
・金利が高く、スワップポイントが期待できる通貨を選ぶ
※実際のスワップポイントは日々変動しています。
取引するFX会社で差がつく
もうひとつスワップ投資で重要になってくる選択が「FX会社」です。実は同じ通貨ペアでもFX会社によってスワップポイントは大きく異なります。例えばアイネット証券だと米ドル/日本円がロングポジションで+48円、ショートポジションが-55円に対し、国内大手D社のスワップポイントはロングポジションで+43円、ショートポジションで-45円です(すべて2019年12月26日時点の比較)。同じ米ドル/日本円のロングポジションを保有するのであれば、アイネット証券の方が有利ということになります。
スワップポイントが大きくなるユーロ/米ドルだとどうでしょうか?アイネット証券であればロングポジションで-87円、ショートポジションで+75円に対して、D社だとロングポジション-64円、ショートポジションで+61円です。同じポジションなのに1日で利益が14円も違うのです。仮にポジション量を5Lotに増やし、これを1年間続けた場合、アイネット証券であれば136,875円のインカムゲインになるのに対し、D社だと111,325円ですから、同じ事をしているのに利益が25,000円以上も変わってきます。有利なFX会社を選ぶことも、スワップ投資にはとても重要な要素です。
取引するFX会社のポイント
・プラススワップが大きな方が有利
FX会社毎のスワップポイントの比較は、以下の記事をご覧ください。
記事:スワップポイントFX会社比較!スワップ投資の基本を解説
スワップ投資で損失を出さない2つのコツ
スワップ投資で本当に稼げるようになるためには、「利益を出していくコツ」と共に、「損失を出さないコツ」つまり「リスクマネジメント」についてもしっかりと理解しておく必要があります。利益を出しつつ、損失を出さない、この両方ができてこそスワップ投資で稼ぐことができるのです。
無理にポジションを増やしすぎない
スワップポイントで得られるインカムゲインは、ポジション量に比例します。1Lotだと1日のプラススワップが48円でも、10Lot保有していれば10倍の480円を毎日積上げていけるのです。米ドル/日本円が1ドル110円であれば、レバレッジ25倍を効かせれば1Lot(1万通貨)を保有するのに必要な証拠金は44,000円です。44万円あれば10Lot保有することは可能ということになります。
問題なのは確かにポジション量が増えればスワップポイントも増えますが、リスクも大きくなるということです。10Lotを保有した場合、逆に円高に相場が変動し、1ドル110円から1ドル109円に1円下落しただけで10万円の含み損になります。証拠金維持率ギリギリで保有しているのだとしたら、この含み損で強制ロスカットになるかもしれません。つまり損失確定です。
ですからギリギリの状態で、できるだけたくさんのポジションを保有しようとはせず、余剰金には余裕を持って、ある程度の含み損には耐えられるように準備しておくべきです。余剰金自体には利息は発生しませんが、こうすることによってリスクマネジメントができます。この場合、44万円の資金があるのであれば、132,000円で3Lot保有し、268,000円は余剰金としておくと8円の下落までには耐えることが可能です。
ポジション量のポイント
・含み損が出ても強制ロスカットにならないよう余剰金には余裕を持つ
相場を分析し、有利な動向の通貨を選ぶ
スワップ投資は、変動の小さいレンジ相場(ボックス相場)であればまったく問題なく毎日インカムゲインを受け取ることができます。ロングポジションで上昇トレンドであれば、さらに為替差益も期待できます。しかし、ロングポジションで下落トレンドだと話は別です。確かに毎日一定のインカムゲインが発生しますが、含み損が膨らみ、証拠金維持率が維持できなくなれば強制ロスカットになって大きな損失が確定してしまいます。こうなると積上げてきたスワップポイントは、為替差損で吹き飛んでしまうでしょう。
ですから為替相場の分析は重要です。いくらスワップポイントが高く設定されていても逆のトレンドが発生していたのでは稼ぐことはできません。スワップポイントが安くても長くレンジ相場が続いていたり、有利なトレンドの中であればチャンスです。
ここまでのチャートの動向を多角的に分析できる「インジケータ」や、為替レートに影響を及ぼす「ファンダメンタルズ要素」はしっかりと確認し、スワップ投資を行うようにしましょう。例えばユーロ/米ドルであれば、2018年1月以降米ドル高が続いており、ショートポジションだとプラススワップは大きいので、稼げる要素が満載です。注意すべきはイギリスのブレグジット問題がどう終結するのかしないのか、米中の貿易戦争がどうなるのかという点です。状況によってはタイムリーにポジションを整理することも重要になります。
相場分析のポイント
・レンジ相場、有利なトレンドが発生している通貨ペアを選択する
・トレンドが反転した場合はポジション整理も検討する
スワップ投資で稼ぐための4つのコツのまとめ
今回はスワップ投資で利益を出すためのコツと、損失を出さないコツについてお伝えしてきました。資金には余裕を持って、そして長期的に稼ぐといった視点が重要です。短期で大きな利益を出そうとするとリスクが大きくなりすぎるので注意してください。
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