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2019/05/21
シストレ活用事例

高金利通貨は下げ止まる可能性もあります。【SSS】

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高金利通貨は下げやすい通貨ですが、これ以上下げなければ大きく勝つことができます。

FXの醍醐味の一つに、高金利通貨によるスワップポイントがあります。スワップポイントとは、2か国間の通貨ペアの金利の差が反映されたシステムであり、高金利である国の通貨を、低金利である国の通貨で買ったときに、スワップポイントが高くなります。このスワップポイントは馬鹿にできず、トルコリラ円を買いで持つと、年利20%を超える利益がスワップポイントのみで入ってきます。年利20%は、かのバフェットの生涯年利と同等で、この年利を維持し続ければ、大金持ちになることは間違いないのです。トルコリラ円を買い、ひたすら持ち続け、スワップ分だけ、複利で買っていく、これが一つの手ではあります。

ただし、そこまでうまい話であるわけがなく、この手法にも問題があります。高金利通貨は信用がない通貨であるため、常に価格がさがり、チャート下方向に通貨価値が下落していく傾向があります。そのため、高い金利を付与し、通貨価値の下落を押しとどめている通貨でもあります。この通貨ペアを買いでもつためには、常に下方向に下落していく通貨価値を考え、含み損をどうしていくかを念頭に置いて取引することが重要です。例えば、高金利通貨の買いポジションの半分程度のポジションを売りで持ち、下落時の為替差益も取るなどの方法がありますし、高金利通貨の買いのポジションを持った場合においても、少しだけ上に上がったところで、すぐに売って、また下がったところで買いなおすなどの方法が大変有効でした。

このように高金利通貨は買っている場合においては、下げが大きく警戒され、下げていく通貨価値をケアする必要がありました。一方、もしも下がらなければ、上がらなくとも横ばいであっても、毎日高いスワップポイントが付与されていきますので、下がらなければそれはすなわち勝ちにつながる通貨ペアでもあります。高金利通貨は下げなければ、大きく勝つことができる通貨ペアであると、言うことができます。

 

下がってきた高金利通貨ですが、ここからは下がりにくいかもしれません。変化の時期です。米中の経済冷戦に端を発します。

これまでずっと下がり続けてきた高金利通貨ですが、ここ1、2年はもしかすると下がりにくくなっていくかもしれません。当然相場ですし、その値動きがすべてつかめれば、大金持ちになるため、すべてを当てることは不可能ですが、ここまで一方的に下がるとそろそろ、一時的な反発が来てもおかしくありません。

特に最大の国家であるアメリカがハト派になっています。中国との覇権争いが本格的になってきており、アメリカは中国を本格的に切りに行くと思います。中国が強くなりすぎる前に、アメリカの覇権が脅かされる前に、中国を抑えるつもりでしょう。そのため貿易戦争を始めました。関税の掛け合いです。中国より輸出量が少なく、輸入量が大きいアメリカであれば、中国製品のボイコットを行うことで、中国に大きなダメージを与えられるためです。またファーウェイなどの中国製品のIT機器も締め出しが行われ、情報が流出しずらい状況ができつつあります。

このように今のところはアメリカが強い形で事を進めていますが、この後にやってくるのが、アメリカの次の大統領選挙のタイミングです。ここで方針転換してしまうと、アメリカの覇権が再度揺らいでしまうことになります。この状態は良くありません。そのため、トランプ大統領は次の大統領への再選も狙っていると考えられます。この大統領選を勝ち抜くのに、最も重要な点は株高であり、株高を守るためには、株よりも通貨が安い状態=インフレ状態を作り出すことが重要となります。このインフレ状態は、通貨価値つまりドルの価値を下げることで達成ができます。常づねドルの価値を下げたい発言をしてきたトランプ大統領ですが、不動産屋さん上がりの金利が嫌いな方かなと思っていましたが、そんな小さな理由であるはずもなく、大きな国家戦略に沿った形を発信されていますね。

こうなると、米国ドルは下がっていく可能性があります。ドルは基軸通貨であり、下がると世界中の後進国で歓迎される通貨でもあります。ドルリラなど、高金利通貨を眺めていると、常にドル高・高金利通貨安が続いてきましたが、この大きな流れが変わる可能性があります。ドルが勝手にその価値を落としていくためです。変化の時期です。

 

ファンダメンタルに続き、テクニカルも良好です。高金利通貨は下げ止まる可能性が出てきました。

ドルリラのチャートもいい形を取っています。ドルリラチャートを見ていると、7.19ほどを付けてから、5台に入り、今は6.0台です。これはきれいなエリオット波動の戻りのタイミングとも見ることができます。下方向への下げ、つまりドルリラの場合はリラ高のタイミングが来ている可能性は高く、ここからのリラ高が思ったよりも大きな利益を出す可能性があります。ファンダメンタルでもテクニカルでも大きなリラ高が考えられる時期に入ってきました。上がるかどうかは置いて置き、すくなくとも下げ止まれば、ループイフダンのようなFX自動売買で買って売るシステムで買いポジションを持ち続ければ、利益が出続けるタイミングに入っています。高金利通貨が下げ止まる可能性が出てきました。無理はせず、淡々とポジションを作っていけば、かなり大きな利益が出るかもしれません。上がることを楽しみに、それでも高金利通貨を完全には信用せずですが、じわりじわりと買いの取引を行っていきたいと思います。

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著者プロフィール
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大変運が良いため人生楽しく過ごしています。変動と金利と消費効率の最大化が大好きです。主にシステムトレードで両建てと独自の「3〜すくみ」の考えを使い、安定的に為替差益を取りながら運用しています。加えて株、仮想通貨、不動産など他の投資も比較しつつ資産形成を行っており、SSSの世界観というブログにまとめています。