ループイフダン豪ドル/NZドルの最適値幅をバックテストして考察【Yuki】

こんにちは。為替研究所のYukiです。今回は、私も実際に200万円を運用しており、サイトの読者の方からも人気が高い豪ドル/NZドルのループイフダンについて、バックテストも行った上で最適な値幅を考えたいと思います。
結論から言うと、
- B40、80、100は接戦ではあるが、直近5年ではB80がトップであった
- B20だけパフォーマンスが他と比べて低い
- その原因は、スプレッド負担と考えられる
というもので、B40か80か100かは、正直その時の運や好みの問題と言っていいと思うものの、B20にするならB40にしておいた方が良いと考えております。
なお、このバックテストは、為替レートはMT4の豪ドル/NZドルの時間足でのヒストリカルデータを用いており、また、検証自体も私が独自に作成したエクセルマクロで行ったもので、アイネット証券の公式見解ではなく、正確性も完全に検証しきれたものではないということは、ご了承ください(一応、スプレッドや含み損等は考慮できるように作っており、また、自分の実際の運用実績と比べてそこまで違和感はないことは確かめております)
また、豪ドル/NZドルというクロス外貨の通貨ペアであるため、円換算の利益額や必要資金額は今後豪ドル円やNZドル円がどのように推移するかにもよることや、スリッページの発生の有無、スプレッド分の含み損の実現のタイミング等の前提の違いによっても計算結果は変わりうるという点も、ご了承いただければと思います。
その点について問題なければ、以下読み進めて頂ければと思います。(※投資は自己責任でお願いします)
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バックテストの概要
バックテストは、以下のようなエクセルを作って検証しました。(検証期間 2013/12/9〜2018/12/8まで)
このように、過去のどこかのタイミングで開始したという前提で、そこから確定利益、必要資金(含み損+必要証拠金額が最大値となる時の金額に1を足して算定)、検証日時点のレートでの含み損を算定し、それによって確定利益の利回りと含み損込での利回りを計算しました。
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バックテストの結果
そこで、過去1年間、3年間、5年間でどの戦略が良いのかを比較したのが、以下の表です。
【確定利益額】
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
B20 | 52,192 | 240,800 | 439,936 |
B40 | 32,096 | 144,160 | 267,104 |
B80 | 15,392 | 75,776 | 152,736 |
B100 | 12,784 | 63,920 | 118,816 |
【利回り(確定利益÷必要資金)】
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
B20 | 24.5% | 57.5% | 83.1% |
B40 | 29.3% | 70.1% | 101% |
B80 | 27.4% | 76.6% | 115.6% |
B100 | 30.8% | 79.7% | 107.3% |
【含み損考慮後利益】
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
B20 | -37,949 | 99,848 | 255,462 |
B40 | -14,334 | 75,364 | 169,024 |
B80 | -9,189 | 43,016 | 101,734 |
B100 | -4,094 | 38,352 | 75,661 |
【含み損考慮後利回り】
1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|
B20 | -17.8% | 23.8% | 48.2% |
B40 | -13.1% | 36.7% | 64.5% |
B80 | -16.3% | 43.5% | 77% |
B100 | -9.9% | 47.8% | 68.3% |
これを見ると、
- 直近1年はどの戦略を選んでもマイナスだが、3年や5年だと全てプラス
- 利回りが良いのは、B80かB100のどちらかだが、B40もそこまで悪いわけではない
- B20だけ明らかにパフォーマンスが他と比べて低い
ということが分かります。
直近1年で含み損を入れるとどれを選んでもマイナスになるのは、豪ドル/NZドルのレートが1.09→1.11→1.05と一度上がってから下落しているのが原因で、ただ、3年、5年前のレートも大体1.09くらいであったことを考えると、ある程度長い期間自動売買で利益を積み重ねれば、取り返せる範囲であるということが分かります。
ではB80かB100のどちらがいいかというと、利回りを見る限り明確な違いはないものの、直近5年間での累計の利回りはB80の方がよく、また、自動売買としてはある程度約定されやすい方が運用していて精神衛生上も好ましいと考えて、私はB80が良いのではないかと思っております。
ただ、B40、80、100の間にそこまで大きな差はなく、その時の相場の状況次第で結果は変わって来そうなことや、例えばB40はこまめに利確される一方、必要資金額が大きい、B100はなかなか約定されないが、必要資金が小さくできる等、利回り以外にもメリット・デメリットはあることを考えると、この3つのどれを選ぶかは、正直好みの問題と言っても問題ないレベルではないかと思います。
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B20だけパフォーマンスが悪いのは何故かを考察
次に、では何故B20だけパフォーマンスが悪いのかを考察したいと思います。結論から言うと、答えは「スプレッドの影響」と考えられます。
ループイフダンは、自動売買の中で豪ドル/NZドルのスプレッドが最安値(※)ではありますが、とはいえ6pipsあります。これは、20に対しては30%、40に対しては15%、80に対しては7.5%、100に対しては6%の値というように、利確幅が狭くなればなるほど、このスプレッドの負担率が高まります。
※2/24の執筆時現在。50万通貨以上であればトライオートFXの方が安くなるものの、そこまで巨大な単位で自動売買するのは普通の人には困難と考え、除外しております。
実際に、スプレッドを0として過去5年間の累計をバックテストしたところ、その場合、B100がパフォーマンスが一番悪く、B20、40、80は接戦となりました。
【スプレッドを0と仮定した場合の過去5年バックテスト結果】
確定利益 | 必要資金 | 利回り | 含み損込利益 | 含み損込利回り | |
---|---|---|---|---|---|
B20 | 628,480 | 529,611 | 118.7% | 444,006 | 83.8% |
B40 | 314,240 | 262,245 | 119.8% | 216,160 | 82.4% |
B80 | 165,120 | 132,168 | 124.9% | 114,118 | 86.3% |
B100 | 126,400 | 110,697 | 114.2% | 83,245 | 75.2% |
このことから、B20のパフォーマンスが他と比べて悪いのは、スプレッドが原因と考えられます。
以上がバックテストの結果でした。
結論をもう一度書くと、
- B40、80、100は接戦ではあるが、直近5年ではB80がトップであった
- B20だけパフォーマンスが他と比べて低い
- その原因は、スプレッド負担と考えられる
というもので、B40か80か100かは、その時の運や好みの問題と言っていいと思うものの、B20にするならB40にしておいた方が良いと考えております。(と言いつつも、私も始めた時にはB20が良いと思っていたので、今でもB20のポジションを持っております(笑))
豪ドル/NZドルのループイフダンは私も実際に運用していて、個人的にもかなり面白い通貨ペアだと思っているので、今後も色々と検証したことや、私の実績についても書いていければと思っておりますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
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