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2018/06/08
シストレ活用事例

シストレっていくら資産があればできるの?

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シストレっていくら資産があればできるの?

取引ロットを下げれば少額でも取引が可能なFX。裁量トレードでは最も少ないところで、1通貨単位から取引できるFX会社もあります。ではシストレを運用する場合はどの程度の資金を用意しておけばよいのでしょう?
ここではFX会社が提供するストラテジーを例にとり、運用に必要な資金について解説していきます。

プランによっては10万円以下でできるものも

初期投資資金についてはFX各社で異なりますが、例えばアイネット証券が提供するリピート系のシストレであるループイフダンを運用する場合を考えてみましょう。このシストレは、各通貨ペアのボラティリティに応じて設定された値幅のうち、最も大きなものを選ぶことで、必要な証拠金を数万円に押さえることができるため、資金が10万円以下であっても、気軽に始めることができます。

ただし、設定値幅を大きくすると、例えば80ピップス・100ピップスのような幅で価格が動くことで初めて注文が執行されます。ドル/円の1日の変動幅が100ピップスに満たないことを考えると、小さな値幅をコツコツと取っていくリピート系の注文などではかなり利益の幅が小さくなってしまうことは認識しておきましょう。

ロスカットにならないように資金には余裕を持たせる

各FX社の提供しているシストレの戦略の違いはありますが、資金に関しては10万円以下で運用が始められるところもいくつかあります。

ただ、10万円以下など、比較的少ない資金でシストレの運用を行う場合、初期投資金額が少ないからといって投資資金いっぱいまで運用に投じてしまうと、相場が意図しない方向に動いた場合にロスカットになる危険性があるため注意が必要です。

例えば、前述のループイフダンを運用する場合、ロスカットの値は取引証拠金の100%となります。仮に、上昇時とレンジに強い売買タイプであるBタイプで注文し、相場が下降方向に推移した場合、必要証拠金ぎりぎりでしか資金を用意していないと、証拠金が100%を割った時点で自動的にポジションが強制決済されてしまうのです。

こうした事態を避けるためにも、運用時の証拠金に余裕を持たせておく必要があります。例えば、ループイフダンではドル/円で行う戦略の設定値幅が10ピップスごと、変動額が1円を想定する場合、取引証拠金が48,400円、目安必要資金が55,000円というように、戦略を運用するための必要証拠金のほかに、「目安必要資金」が記載されています。これは、あらかじめそれぞれの通貨ペアにおけるボラティリティを踏まえ、相場が反対方向に動いた場合に予想される損失を考慮した資金の目安を表示したものです。まずは、目安必要資金を参考にしていくら証拠金を入れるかを決めてみるといいでしょう。

シストレは複数稼働させるケースも多い

自分でコードを書いてMT4などで動かす開発型や、FX会社が提供している戦略なども含め、基本的にシストレは異なる売買戦略を複数平行して実行させることが多いです。そうした中で、仮に最も必要証拠金の低い戦略であっても、複数稼働させるとなると、資金を10万円に抑えるのは難しいです。

資金に関しては個人差がありますが、基本的にシストレを運用する投資家の中では、ロスカットされずに利益を出していくために、少なくとも50万円程度は資金が必要であると認識されているようです。資金が少ない場合は、まず個別で戦略を運用してみて、運用に慣れてきたら徐々に資金と採用する戦略を増やしていくといった形で進めていくとよいでしょう。

まとめ

FX会社にもよりますが、基本的にシストレは10万円以下の資金から始められます。ただし、いくら安く始められるからといっても、必要とされる証拠金ぎりぎりしか資金を入れていないと、価格が想定と反対方向に動いた場合にロスカットされる可能性が高くなるので注意しましょう。また、現実的に利益を出していくためには50万円程度の資金から、複数戦略を運用していくようなやり方が一般的です。

 

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