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2018/01/12
シストレ活用事例

シストレや自動売買で必ず勝てる?

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シストレや自動売買で必ず勝てる?

近年、FX投資家のなかでコンピューターを利用した売買プログラムや、機械的に取引を行うシストレが人気を集めています。AIが将棋のプロ棋士を負かした!なんてニュースもありましたが、もしコンピューターが自動的に取引してくれるなら、FXも必ず勝てるのでしょうか? 今回は、「シストレ」と「自動売買」について見ていきます。

シストレなら必ず勝てる?

結論からいうと、シストレを導入したからといって必ず勝てるわけではありません。もし必ず勝てるシストレがあれば、世のなかの投資家全員が利用しているはずです。

FXは過去の経験からある一定の法則に従って相場が動く傾向があることが知られています。こうした値動きを分析する手法のことを「テクニカル分析」と呼びます。シストレが発する売買シグナルは、基本的にこうした過去のチャートを基にしたテクニカル分析を根拠にしています。

しかし、ここで念頭に置いておきたいのは、あくまでチャートは「過去の値動きを示すものでしかない」ということです。売買シグナルはある程度の確率で的中するといわれてはいますが、為替相場の値動きは、過去のデータに基づくテクニカル的な要因のほかに、世界経済や政治動向、自然災害といった地政学的リスクなどのファンダメンタル要因も関わってきます。そのため、いつでも必ずシグナル通りに動くわけではありません。特に地政学的リスクが発生したときは、相場が一定方向に大きく動きやすくなります。

シストレと自動売買の違いは?

シストレには、完全自動売買のもの、裁量トレード(手動トレード)との中間型、売買シグナルを出すだけのもの、と取引スタイルに応じていくつかの種類があります。裁量トレードであっても、ある一定の規則に従って売買するのであれば、それはシステムトレードといえます。それぞれの特徴は以下の通りです。

  • 自動売買系

プログラミングが売買タイミングを判断し、FX業者へ自動で発注してくれるツールです。一度プログラミングしてしまえば、あとは機械的に取引ができます。本業が忙しく、相場をチェックする暇がない人にお勧めです。

  • システム系

システムによる売買判断を基にするものの、FX会社への発注は手動で行うツールです。発注を手動でしなければいけない点が少し手間ですが、売買シグナルを基に売り買いを行うので、初心者でも挑戦しやすい取引手法といえます。

  • システム&裁量系

システムによる売買判断を基に投資家が自分の意思で取引判断をする、システム系と裁量トレードの中間タイプです。地政学リスクが発生した際など、大きく相場が動く場面にも柔軟に対応できるので、「自動売買ではつまらない」という上級者に向いています。

  • 配信サービス系

メールなどで配信される相場情報を基に、手動で売買を行うタイプです。情報のタイムラグが発生しやすいため、リアルタイムでの取引には不向きといえます。

どういう人がシストレや自動売買に向いている?

日中は仕事で相場をチェックできないサラリーマンや、家族の世話で忙しい主婦などの間でシストレの人気が高まっています。また、熱くなりやすく、損切りが苦手な人も、機械的に取引できるシストレを導入するとリスク管理を行いやすくなるでしょう。

まとめ:シストレは万能ではない

シストレといっても万能ではありません。すべて任せきりにするのではなく、ある程度の相場観を養うことは必要です。また、上記に挙げたように、シストレにはいくつか種類があるので、各自のトレード歴や取引スタイルに合うものを選んで活用するとよいでしょう。シストレは、取引感覚をある程度つかんでいるほうが、よりトレードしやすくするためのツールと考えることもできます。

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