FXで勝つために「リスク管理」を身につけよう
FXで勝つために「リスク管理」を身につけよう
FXの魅力のひとつは、レバレッジを利用して「投資した金額以上の取引」を行えることです。その一方で、予想していた以上に損失が出る場合があります。損失リスクを避け、できるだけ勝率を上げるにはどうすればよいでしょうか? そのポイントはとてもシンプルで、勝てるFXトレーダーは皆「リスク管理を身につけている」ということに尽きます。今回は、FXで勝つためのリスク管理について説明します。
FXで勝つためのリスク管理、ポイントは4つ
ネット上にも「FXで勝つにはいかにすべきか」という理論がたくさん紹介されています。FXのリスク管理のポイントはとてもシンプルで、
- レバレッジ
- 逆指値
- 適切なポジション量
- 損切りポイント
の4つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
レバレッジを適正に管理する
レバレッジとは、「てこの原理」のことを指します。FX取引を始めるには、FX業者に「証拠金」を預けなければいけません。そして、この証拠金にレバレッジを効かせることで、預けた金額以上の取引が行えるようになります。ちなみに、FXにおける個人口座のレバレッジは最大でも25倍までに制限されています。
少ない元手で大きな取引ができるレバレッジは、FXの魅力のひとつといえます。高レバレッジだからといって必ずしも危険とは限りません。ただし、レバレッジが高いと、為替相場が逆方向に動いたときの損失も大きくなり、高額な「含み損」が出やすくなります。含み損が証拠金の額を超えそうになると、強制的に取引を決済する「ロスカット」が発動し、負けを取り返す前に損失が確定します。リスクを適切に管理するには、ロスカットの仕組みについても十分に学んでおく必要があります。
一般的に、初心者の方は「5倍から10倍のレバレッジを限度に取引を行うのがよい」とされています。よって、実際にFX取引を行うときは、「現在のレバレッジが何倍になっているか」を定期的に確認し、レバレッジを適切に管理しなければいけません。
「逆指値」を利用しよう
損失の拡大を防ぎ、適切なリスク管理を行うために「逆指値」を利用するのも効果的です。逆指値とは、指定した価格より相場が高くなったら「買う」、安くなったら「売る」という注文方法です。「自分にとって不利なレートになったら指値を入れる」ということになるため、通常の指値注文とは真逆の考え方になります。
逆指値を上手に活用すると、損失のリスクを最小限に抑えられます。仕事中に為替相場をチェックできないサラリーマンの方にお勧めの注文方法といえます。
ただし、実際にそのような状態に相場が近づいてくると、損失の確定を避けるために逆指値の注文を取り消してしまう人がいるようです。これでは相場が思うように動かなかったときに、損失がいっそう広がってしまいます。逆指値は「損失の拡大を防ぐ保険」であることを忘れないようにしてください。
投資はあくまで「余剰資金」で
FXなどの投資は、生活資金ではなく、ある程度の損失が出ても困らない余剰資金で行うべきです。生活資金まで投資すると、「絶対に負けられない」と必死になってしまい、負けが込んだときに泥沼にはまりやすくなります。証拠金とレバレッジのバランスをよく確認しながら、「適切なポジション量」で取引を進めるようにしてください。
自分のなかでの損切りポイントを決めておく
先ほども述べたように、含み損が証拠金の額に近づくと、強制的に取引が決済される「ロスカット」が発動します。現在では、ほとんどのFX業者にロスカット・ルールが用意されていますが、その基準や発動方法はFX業者ごとに異なります。また、急激に相場が進んだ場合、ロスカットが追いつかず、証拠金以上の損失が出てしまうケースもあります。
利益だけを追い求めると、あせって失敗しやすくなるものです。冷静さを失わずに損失をコントロールするためにも、自分のなかでの「損切りポイント」を決めておき、逆指値を使って損失の拡大を防ぐように心がけるのが基本です。
まとめ:「ほどほどの勝ち」を続けよう
レバレッジを利用できるFXでは、ハイリスク・ハイリターンな取引をしてしまいがちです。とはいえ、初心者や経験の浅いトレーダーがいきなり大勝負をかけて勝てるほど相場は甘くはありません。FXはギャンブルではないため、大勝ちする必要はありません。勝っているトレーダーは大勝ちを目指すのではなく、「ほどほどの勝ち」を繰り返していくものです。つまり、「負けないこと」を優先している場合が多いといえます。前述した4つのポイントを厳守し、リスク管理を身につけることで、「負けない」トレーダーを目指していきましょう。
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