このエリアにHTML要素を追加する
ループイフダンの「損切りあり・なし」は何が違う?価格追従の仕組みを解説



※本音声は、記事をもとにAIを活用して制作しています。一部、発音やイントネーション、漢字の読み方が不自然または正確でない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
ループイフダンをはじめるときの設定に「損切りあり」と「損切りなし」を選択する項目があります。名前だけ見ると、単に損切りするかどうかの違いと思えるかもしれません。
しかし、注目したいのは、相場が損失方向に想定した範囲を超えたときの動きです。今回は、最大ポジション数との関係から、2つの損切り設定の違いを見ていきます。
1.ループイフダンの「損切りあり・なし」の違い

ループイフダンは、あらかじめ設定された値幅を基準に、新規注文と利益確定を自動的に繰り返すFXの自動売買です。
運用時には、通貨ペアや売買方向、取引数量、最大ポジション数などを設定します。
そのなかで、相場が損失方向に進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になったときの動きに大きく関係するのが、「損切りあり」「損切りなし」の設定です。
違いを整理すると、次のようになります。

つまり、損切りあり=安全、損切りなし=危険という単純な違いではありません。
反対に、「損切りなしなら損失が出ない」という意味でもありません。
両者は、相場が損失方向に進み、設定した範囲を超えたときの対応方法が異なります。
※買いと売りを同時に運用するループイフダンBSタイプは、機能特性上「損切りあり」のみです。
2.最大ポジション数と損切り設定の関係
「損切りあり・なし」を理解するうえで重要なのが、最大ポジション数です。
最大ポジション数は、そのループイフダンで保有するポジション数の上限として設定する数値です。
実際の自動売買では、保有しているポジションだけでなく発注中の注文も含めながら、設定した最大ポジション数に沿って注文が管理されます。
買いのループイフダンを最大ポジション数「3」で運用しているケースを考えてみましょう。
相場が一定の範囲で上下している間は、新規注文と利益確定が繰り返されます。
ところが、買いポジションを保有した後も相場が下落し続けると、利益確定されていないポジションが残ります。
さらに下落すれば、やがて最大ポジション数に達します。
「損切りあり」と「損切りなし」の違いがはっきり表れるのは、その先です。
損切りありの場合

相場がさらに損失方向へ進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になると、損失の一番大きなポジションを決済し、新たな注文を発注します。
ポジション数を一定の範囲に保ちながら、売買する価格帯を相場に合わせて移動させていく仕組みです。
損切りなしの場合

同じように相場が損失方向へ進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になると、新規注文を発注しません。
損切りによるポジションの入れ替えは行わず、保有しているポジションをそのまま持ち続けます。
買いタイプで相場が損失方向へ下落した場合を単純化すると、次のような違いです。
【損切りあり】
- 最大ポジション数に到達
- さらに相場が下落
- 損失の一番大きなポジションを決済
- 新しい価格帯で注文
- 価格を追従
【損切りなし】
- 最大ポジション数に到達
- さらに相場が下落
- 新規注文を発注しない
- 既存ポジションを保有
- 価格を追従しない
単に「損切りするかどうか」ではなく、その後も相場に合わせて売買する価格帯を動かしていくかどうかが大きな違いです。
3.「損切りあり」の仕組み

損切りありとなしの違いは?
「損切りあり」の特徴は、単に損失を確定することではありません。
最大ポジション数を維持しながら、損切りと新しい注文によって売買する価格帯を移動させることにあります。
買いタイプで相場の下落が続いたケースを考えてみます。
最大ポジション数までポジションを保有した後もさらに相場が下落すると、損失の一番大きなポジションを決済し、新しい価格帯で注文を発注します。
ポジションを際限なく増やして相場を追いかけるのではなく、保有するポジション数に上限を設けながら、取引する範囲を相場に合わせて移動させる仕組みです。
最大ポジション数を超えるとどうなる?
損切りありの損切り指定レートは、運用開始時の新規注文の発注レートを基準に、「設定値幅×最大ポジション数」のルールをもとに算定されます。
たとえば、設定値幅が100pips、最大ポジション数が5の場合、両者を掛け合わせた値幅は500pipsです。
この値から、損失方向にどの程度の値動きがあったときに損切りが発生する設定かを確認できます。
ただし、「500pipsまでなら安全」という意味ではありません。
実際の損益や証拠金余力は、取引数量や為替レート、保有ポジション、スワップポイントなどによって変化します。
また、価格を追従する仕組みだからといって、損失を抑えられることが保証されるわけでもありません。
一方向への値動きが続けば損切りが繰り返され、実現損失が積み重なる可能性があります。
「損切りあり」は、損失をなくすための設定ではなく、最大ポジション数を維持しながら価格を追従するための仕組みと理解しておくことが大切です。

4.「損切りなし」はなぜ新規注文が止まる?

損切りなしなら損失は確定しない?
「損切りなし」では、相場が損失方向に進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になっても、損切りによるポジションの入れ替えを行いません。
その場合、新しい注文は発注せず、既存ポジションを保有します。
買いタイプで最大ポジション数までポジションを保有した後、さらに相場が下落したケースを考えてみましょう。
損切りありでは、損失の一番大きなポジションを決済して新しい価格帯へ追従します。
損切りなしでは、新しいポジションを増やさず、それまでに保有したポジションを持ち続けます。
最大ポジション数を設けているのは、損切りをしないままポジションが増え続けることを防ぐためです。
ただし、損切りをしないことと、損失が発生しないことは別です。
相場が保有ポジションと反対方向へ動けば、含み損は拡大する可能性があります。
買いポジションであれば、相場が下落するほど含み損が大きくなり、長期間ポジションを保有するケースもあります。
さらに、「損切りなし」と「ロスカットされない」も別の話です。
損切りなしを選択していても、FX口座のロスカットの仕組みがなくなるわけではありません。
損失が拡大してロスカットが発生した場合には、すべてのポジションが自動で決済されループイフダンの運用は停止します。
「損切りなし」とは、相場が損失方向に進み、設定した最大ポジション数を超える状況では、価格を追従するための損切りを行わず、新規注文を発注しない設定です。

5.損切り設定を考えるときのポイント

「損切りあり」と「損切りなし」は、どちらか一方が常に優れているわけではありません。
大切なのは損切り設定だけを見るのではなく、想定する値動き・設定値幅・最大ポジション数・運用資金をあわせて考えることです。
① 想定する値動きの範囲
FXでは、過去に一定の範囲で動いていた通貨ペアでも、将来も同じ範囲で動くとは限りません。
設定を考える際は、「この範囲からは出ない」と決めつけるのではなく、相場が損失方向に想定した範囲を超えた場合、どのような動きになるのかも確認しておく必要があります。
ループイフダンでは、「設定値幅 × 最大ポジション数」によって、売買を繰り返すレートの変動範囲を確認できます。
たとえば、値幅1円、最大ポジション数5なら、単純計算では5円の範囲です。
一つの目安として確認し、想定する値動きとの関係を考えます。
② 最大ポジション数
最大ポジション数は、単に「何本までポジションを持つか」というだけの設定ではありません。
- 損切りありでは、どの程度の範囲を経て損切りを伴う価格追従が行われるかに関係します。
- 損切りなしでは、どこまでポジションを増やした後、新しい注文を発注しなくなるかに関係します。
同じ最大ポジション数でも、損切り設定によって、その範囲を超えた後の動きは異なります。
③ 運用資金
最大ポジション数を設定できれば、それだけで十分な資金が確保できているとは限りません。
相場が想定と反対方向へ動けば含み損が発生し、証拠金余力も変化します。
損切りありでは実現損失が発生する可能性があり、損切りなしでは含み損を抱え続ける可能性があり、どちらを選ぶ場合でも、想定する値動きと運用資金の関係を確認することが欠かせません。

必要資金や、どの程度の値動きを想定した設定にするかという考え方については、別記事「ループイフダンはいくら必要?資金シミュレーションで考える必要資金と『耐幅』」で詳しく解説していますのでご覧ください。
まとめ|「損切りするか」だけでなく、その後の動きを見る

ループイフダンの「損切りあり」と「損切りなし」の違いは、単に損失を確定するかどうかだけではありません。
ポイントは、最大ポジション数に達した後、さらに相場が損失方向へ動いたときの仕組みです。
- 「損切りあり」は、損失の一番大きなポジションを決済して新しい注文を発注し、価格を追従します。
- 「損切りなし」は、相場が損失方向に進み、設定した範囲を超える状況では、新しい注文を発注せず既存ポジションを保有します。
ただし、どちらを選んでも損失の可能性がなくなるわけではありません。
損切り設定だけで判断せず、想定変動幅・設定値幅・最大ポジション数・運用資金をあわせて考えることが大切です。

ループイフダンの損切り設定に関するQ&A
Q1 ループイフダンの「損切りあり」と「損切りなし」の一番大きな違いは?
A. 相場が損失方向に進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になった後の動きです。
「損切りあり」は損失の一番大きなポジションを決済して新しい注文を発注し、価格を追従します。「損切りなし」は新しい注文を発注せず、既存ポジションを保有します。
Q2 ループイフダンで最大ポジション数を超えるとどうなりますか?
A. 相場が損失方向に進み、設定した最大ポジション数の範囲を超える状況になった場合、「損切りあり」では損切りを行って新しい注文を発注します。
「損切りなし」では、新しい注文を発注せず既存ポジションを保有します。
Q3 「損切りなし」なら損失は出ませんか?
A. いいえ。損切りによる決済を行わなくても、相場が保有ポジションと反対方向へ動けば含み損が拡大する可能性があります。
また、損失が拡大してロスカットが発生した場合には、すべてのポジションが決済されます。
【注意事項】
- 本記事に掲載する情報については、正確性・完全性の確保に努めておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 本記事は、資産運用やFX取引に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の取引手法やサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。
- 投資に関する最終的な判断は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
なお、本記事の閲覧または利用により生じたいかなる損害についても、著者および株式会社アイネット証券は一切の責任を負いかねます。