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一攫千金を狙ってFXをするのはやめましょう【鹿子木健】

FXは資金以上の取引ができるため、1回のトレードで大きな利益を狙う人が他の投資よりも多いイメージです。
特に、FXの知識が浅い初心者ほどレバレッジの怖さを知らないため、一攫千金を目的に、高いレバレッジをかけて取引をしてしまいがちです。
しかし、FXで利益を出していくには、一発狙いのトレードをするべきではありません。
今回は、なぜFXでは一攫千金を狙わない方がいいのかを解説していきます。
1.FXで利益を出し続けたいなら一攫千金は捨てよう
FXは始めやすい投資です。レバレッジを活用すれば少ない資金でも取引を行え、成功すれば大きな利益を狙うことが可能です。
そのため、一攫千金を狙って最大レバレッジで取引を行う人は後を絶ちません。
また、SNSやYouTubeで「FXで大金を得た」とアピールする人がいます。その人たちに影響され、自分も大きく稼ぎたいと安易に考えてしまいがちです。
FXを始める人のほとんどはお金を目的としているので、爆益を狙う気持ちは分からなくもないです。
しかし、FXをはじめとする投資は誰でも簡単に稼げるわけではありません。むしろ、一度に狙う利益を大きくしすぎると、大きな損失を出して相場から退場しやすくなります。
本当にFXで稼いでいきたいのであれば、一攫千金という夢は捨てるべきです。
2.ビギナーズラックは長続きしない
FXで少額資金から一撃で大きな利益を狙う場合、大きなレバレッジをかける必要がありますが、レバレッジを大きくするとその分リスクも高まります。
リスクとリターンは表裏一体です。最大レバレッジでの取引は勝てれば大きな利益を得られますが、負けると大きな損失を出してしまいます。
FXは100%勝てるわけではありません。ファンドマネージャーやプロップトレーダー、何十年もトレードを行っている個人投資家など百戦錬磨のトレーダーたちでも勝率が5割以下というケースは多いです。
初心者でも運よく最初に大きく勝てる場合はあります。それなりの経験者で、高いレバレッジで取引して資産を億に増やしたという話もよくあります。
しかし、それから勝ち続けることができず、高レバレッジで取引を繰り返した結果、大きな損失を出して相場から退場していったという話もよく聞きます。
一攫千金は麻薬のようなものです。一度運よく成功して大金を得てしまった人は、そのときの快感と喜びが忘れられず、ずっと大きなレバレッジでの取引を繰り返してしまいます。
そして、気がついたら今まで得ていた利益を全て失ってしまったどころか、貯金までなくなってしまったという悲劇につながります。
FXでは、損失を減らして相場で生き残り続けながら、着実に利益を積み重ねることが重要です。
3.目標を明確にすることが大切
一攫千金を狙うギャンブルトレードをしないためには、目標を明確にすることが大切です。目標とは「FXで何をかなえたいのか」です。
「投資の最終目的は明確にしておきましょう」でも解説しましたが、終着点が定まっていれば最適な投資ができるようになります。
例えば、「FXで月に1万円を稼ぎたいのか」、それとも「FXで老後資金を作りたいのか」によって、取れるリスクや投資資金、トレード方法も変わってきます。
目的地を決めずに「お金が欲しいからFXをしよう」でトレードをしていくと、お金を増やすためにギャンブル的なトレードに陥る可能性が高まります。
「なぜ、FXを始めるのか」「FXで何をかなえたいのか」という理由をしっかりと把握しておくことをおすすめします。
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