このエリアにHTML要素を追加する
ダマシをできるだけ避ける方法をお教えします【鹿子木健】

テクニカル分析を駆使するトレーダーは多いですが、立ちはだかるのが「ダマシ」と呼ばれる現象です。
移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標、ダブルトップやダブルボトムのようなチャートパターンに関係なく、ダマシは発生します。
今回は、ダマシをできるだけ避ける方法について解説していきます。
1.よく言われるダマシとは何か
テクニカル指標やチャートパターンなどを学んでいくと、「ダマシ」という言葉をよく聞くと思います。
例えば、移動平均線で短期線が中期線を上抜くゴールデンクロスが発生した場合、上昇トレンドが発生する可能性が高いと考えられます。
しかし、ゴールデンクロスが発生したからといって、上昇トレンドが必ず発生するわけではありません。ゴールデンクロスの発生後、一時的に価格が上昇するものの、すぐに逆行してしまう場合も多いです。
ダマシとは上記の例のように、テクニカル指標やチャートパターンが示すサインとは逆に価格が動く現象のことです。
テクニカル分析ではダマシは必ず起きます。サインが出たからと自信満々にエントリーした結果、ダマシによって痛い目を見るのはトレーダーとしてよくある失敗です。
ダマシをできるかぎり回避するためには、3つの方法があります。その方法について、解説していきます。
2.ダマシを避ける3つの方法とは
ダマシを避けるためには、以下の方法が有効です。
①逆指値注文を使う
②レンジ相場が長時間続いていたときにエントリー
③取引する前の値幅がなるべく小さいレンジを狙う
①はダマシによる損失をできるだけ減らす、②と③は強いトレンドが発生しやすい局面を狙うことが目的です。それぞれ解説していきます。
①逆指値注文を使う
サイン通りに100%動くテクニカル分析はありません。どんなテクニカル指標やチャートパターンを使っても、ダマシは必ず起きます。
エントリーと同時に逆指値注文を設定しておくと、ダマシが起きても自動的に損切りしてくれるため、損失をできるかぎり減らせます。
ダマシは必ず起きるからこそ、ダマシによる損失を減らす対策が重要です。
②レンジ相場が長時間続いているときにエントリー
レンジ相場が長く続いている場合、相場はエネルギーを貯めている状態です。その状態から上下どちらかの方向に動き出すと、貯めていたエネルギーが一気に放出され、大きなトレンドが発生しやすくなります。
そのため、長く続いているレンジ相場でテクニカル指標やチャートパターンでトレンドが発生するサインが出ると、ダマシにならずサイン通りに動く可能性が高いと考えられます。
③取引する前の値幅がなるべく小さいレンジを狙う
値幅の狭いレンジ相場の場合も、いったんどちらかの方向に動きだすと、そのまま動き続けることが多いです。
イメージとしては、エネルギーが狭く窮屈な状態で閉じ込められており、その閉じ込められていたエネルギーが解き放たれたら大きく動くということです。
3.相場の動きは誰も予想できない
ダマシは相場がトレーダーを本当に騙すわけではありません。トレーダーが勝手に「上がるだろう」、「下がるだろう」と思い込んでいるからこそ、逆行したときに「騙された」と思ってしまうのです。
テクニカル分析は過去の動きを参考にしています。「過去にこう動いたから、今回もこう動くだろう」と予想するだけです。将来の値動きを予知しているわけではありません。
相場の動きは誰にも分からず、必ず勝てる聖杯もありません。
だからこそ、予想に反することは起こりえると常に考えながらトレードをすることが、FXで成功するためには大切です。
【注意事項】
- 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
- 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
- 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
- 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。