このエリアにHTML要素を追加する
自分に合ったトレードスタイルを選びましょう【鹿子木健】

FXにはさまざまなトレードスタイルがあります。自分がどのスタイルなのか、どのスタイルが取引しやすそうかを知っておくと、効率の良い取引ができるようになる可能性が高まります。
今回は、FXのトレードスタイルについて解説していきます。
1.FXにはさまざまなトレードスタイルがある
FXはポジションの保有時間やチャートを見る時間によってトレードスタイルが異なります。
トレードスタイルはスキャルピング、デイトレード、スイングトレード、長期投資の4つに分けられますが、明確な定義があるわけではありません。
すでにご存じの方も多いかと思いますが、復習も兼ねて解説していきます。
2.トレードスタイルは主に4種類
トレードスタイルは以下の4種類です。
・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
・長期投資
それぞれの特徴やどのようなスタイルなのかを解説していきます。
・スキャルピング
数秒〜数分で取引を終えるトレードスタイルです。1回の取引で狙う値幅は小さいですが、レバレッジを大きくかけて取引を繰り返すことで、利益を積み重ねていきます。
ポジションを持つ時間は短いものの、エントリーチャンスが来るまで待つ必要があるため、チャートを見続ける時間が長くなりがちです。
また、逆行して決済できなかった場合に損失が大きくなる可能性があるので、どこで利益確定を行い、どこまで逆行したら損切りするのかの出口戦略を明確にしておくことが重要です。
・デイトレード
一日で取引を終わらせるトレードスタイルです。スキャルピングよりもポジションを保有する時間は長めですが、翌日に持ち越すことはしません。
スキャルピングのように一瞬で取引を終わらせるわけでもなく、スイングトレードのようにチャートをあまり見なくていいわけでもありません。
エントリー後もポジションの損益状況を確認しつつ、チャートを見ながらどこで決済するのかを判断する必要があります。
デイトレードはトレードの標準と思われがちですが、スキャルピングほどではないにしろ、チャートを見続けてチャンスを待つ必要があるため、実は高いトレード技術と強いメンタルが重要なトレードスタイルです。
・スイングトレード
数日から数週間、または数か月にわたってポジションを持ち続けるトレードスタイルです。
大きな値幅を狙えることがメリットで、特に大きく相場が動くようなときは1回のトレードで100pips以上の利益を獲得できる場合もあります。
ポジションの保有時間が長いため、スキャルピングやデイトレードのように常にチャートを見ながらチャンスを窺う必要はなく、チャートを見る時間を取りにくい人に向いています。
一方で、小さな値動きに対応しにくい面があり、短期的にある程度の含み損を抱えてしまうリスクもあります。
レバレッジを許容以上に大きくしてしまうと、短期的な値動きでロスカットになる可能性が高まる点に注意が必要です。
・長期投資
数か月から数年にわたってポジションを保有するスタイルです。基本的にスワップポイント狙いの投資に向いています。
長期投資が効果的なのは、リーマンショックのような大変動が起きたときです。底を打ったタイミングで買いポジションを持つことができれば、将来的に大きな利益を狙えます。
ただし、数年にわたってポジションを保有するので、その途中の価格変動に耐える必要があります。レバレッジを許容以上に大きくしてしまうと、ロスカットリスクが高まります。
FXで長期投資をする場合、レバレッジは最大でも2倍〜3倍で止めておいた方がリスクを減らせるでしょう。
3.自分の生活スタイルや性格で決めるのが良い
トレードスタイルは自分の生活スタイルを基に考えるのが良いと思います。
例えば、副業で投資をしているのであれば、昼間は仕事でチャートに向き合う時間を取りにくいので、あまりチャートを見る必要のないスイングトレードがおすすめです。
専業であればチャートを見る時間を比較的取りやすいので、スキャルピングやデイトレードに挑戦するのも良いと思います。
ただし、必ずしも兼業だからスイングトレードが向いている、専業だからスキャルピングが向いているというわけではありません。
生活スタイルだけでなく、自分の性格によって向いているトレードスタイルも違ってきます。
まずは自分がどのような性格で、どんな生活スタイルなのかを考えてみて、無理のない取引ができそうなトレードスタイルを選ぶのが良いと思います。
【注意事項】
- 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
- 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
- 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
- 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。