こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

将来のためにも資産を増やしていきたいと考えたとき、真っ先にできることは「節約」です。出費を減らせば、その分だけ貯蓄に回すことができるからです。ただし、節約もポイントを見誤ると効果がありません。今回は、お金を節約する際の注意点や効果的な方法についてお伝えしていきます。

【今回の記事でわかること】
・お金を節約する際の注意点
・お金を節約する効果的な方法

お金を節約する際の注意点

出費を減らせば必ずしも貯蓄が増えるとは限りません。そこにはしっかりとした「中長期的な視点や目標」が必要になります。

安いものを選ぶときの注意

節約と聞くと、「とにかく安いものを買う」という発想になりがちです。確かに同じ商品であれば、高く売っているお店よりも、1円でも安く売っているお店を選んだ方が節約になりますし、お得です。この考え方は基本的に間違えてはいません。

問題は「同じジャンルの商品でとにかく安いものを買う」ということが、節約になるのかということでしょう。

例えばテレビを買うときに、番組を見られればいいので中古の安いテレビを購入したとします。確かに高額なテレビを購入するよりも出費は抑えることができています。しかし、安物であるが故にすぐ故障してしまうケースも多いのです。そうなると修理したり、買い替えなければならなくなるので、結果的に出費はあまり変わらないということになります。

これはかなり高額になる住宅物件についても当てはまることでしょう。お得だと思って安い家を建てても、欠陥が多ければ度重なる修理費によって、トータルのコストはお得ではなくなります。建築コストを抑えるために防寒構造が不十分だと、その後何十年と生活していく中で、余計に光熱費がかかることになります。

何か特別な物を購入する際は、中・長期的な視点で考え、本当にトータルで節約になる物を選択していくことが重要になります。

食費の節約の注意点

何から節約していこうかと考えたときに、やはり「食費」には注目することになるでしょう。外食する回数が多いのであれば、それを半分に減らすだけでもかなりの金額を貯蓄に回せます。

ここで注意したい点は、「無理な食生活に変える」という選択です。16時間断食など、1日の食事回数を制限して細胞を活性化したり、ダイエットしたりする方法も話題にはなっていますが、栄養バランスなどを考えず、無理に食事回数や量を変えると体調を崩してしまうリスクもあります。

体調を崩してしまうと、病院に通院したり、薬を購入したりと出費が増えますし、そもそも働けない身体になってしまっては意味がありません。出費を減らすどころか、収入が減ってしまいます。

また、外食の回数を減らすことで、友人やビジネス関係の人との会食も断るようになってしまうと、人脈を狭めてしまう結果になることや、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうことになり、これもまた大きな損失となる可能性があります。

ですから食費を節約するという視点は必要になってはくるものの、ここでも中・長期的な視点が大切です。自分の健康や人脈への投資は節約する以上に貯蓄を増やすための重要な要素です。

何のために節約しているのかを改めて考えてから節約に取り組むようにしてください。トータルで損失の方が大きくなるようであれば、その節約は間違っています。目先のお得感だけ、とにかく出費を抑えようという考えで節約方法を決断しないようにしてください。

お金を節約する際の注意点のポイント！
・中長期的な視点で、安ければいいという考えだけで商品を購入しないこと
・健康を損なう、人脈を失うような食費の節約は避けること

　

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お金を節約する効果的な方法

それでは出費を抑えて貯蓄を増やす節約として、おすすめする効果的な方法をご紹介していきます。

固定費の節約

まずはしっかりと家計を見直します。このとき、日ごろから領収書を保管したり、家計簿を付けていないと見直しができません。家計簿を付ける習慣は、節約するための土台になりますので、そこから変えていく必要があるでしょう。

家計簿の内容で注目してほしいのが「固定費」です。光熱費や通信費、保険料などの項目が挙げられますが、ここを節約できれば毎月の出費は確実に減ります。しかも長い期間に影響を及ぼしますので、効果が高いのです。

・「光熱費」の節約　→　最新の家電を購入することで光熱費を抑えることができます。10年以上使い続けているエアコンや冷蔵庫、洗濯機があるのであれば「エコ家電」に買い替えるのが効果的です。エアコンであれば年間で2万円、冷蔵庫や洗濯機も年間で8,000円ほど節約することができます。この方法だと購入するのにお金がかかってしまいますが、ランニングコストを計算すると数年間で元が取れます。中・長期的な視点でのこのような投資は重要です。

・「通信費」の節約　→　「スマホの料金プラン」を見直すだけでも固定費をかなり節約することができます。格安SIMに乗り換えるという方法が主流でしたが、docomoをはじめ大手通信キャリアでも大幅な格安プランが登場してきていますので、通信のスペックを落とさずにスマホ費用が節約できます。毎月1万円以上のスマホ費用がかかっているのであればすぐに変更すべきです。

・「保険料」の節約　→　自動車を保有している場合は、「自動車保険」の見直しも検討してみるのがいいでしょう。同じような補償内容でも車種や年間走行距離、ゴールド免許の有無などによってはかなり安いプランがあります。また、「生命保険」についても見直ししてみてください。同じ保険会社であっても、新しくもっとお得な保険商品が登場しているケースがあります。知らずに損をしている可能性があるのです。

変動費の節約

固定費の次は「変動費」の見直しです。ここでは自分の「生活習慣を変えていく」ことがポイントになります。手間がかかるので、外食が多い、コンビニを利用して食事することが多いという場合は、「自炊する」ことを採り入れることが重要です。食材については余らせて捨ててしまっては節約にならないので、必要な分だけを購入するようにしましょう。またタバコの吸いすぎ、お酒の飲み過ぎといった生活習慣も改める必要があるでしょう。生活習慣の改善によって、健康維持ができつつ、節約することもできます。

現金で買い物をしているのであれば、「キャッシュレス決済」を利用していくことでポイントを貯めることができます。購入するお店のポイントカードと、キャッシュレス決済を同時に使えば両方でポイントを獲得することもできます。ポイントを使って買い物ができますから節約になります。しかもキャッシュレス決済用のアプリを利用すると、何日にいくら分お金を使っているのかという点がデジタル化されているので、すぐに確認することが可能です。家計簿と同じように出費の内容を見直すことにも利用できます。

お金を節約する効果的な方法のポイント！
・まずは固定費の見直しから
・生活習慣を改善して変動費も節約

お金を節約する方法のまとめ

無理な節約は長続きしませんし、反動で衝動買いに走るリスクもあります。まずはストレスや負担にならない部分で節約できることはないか、家計を見直してみましょう。思った以上にできる項目は多く、年間に節約できる金額も期待できるはずです。

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