このエリアにHTML要素を追加する
FXは、本当は勝ちやすいゼロサムゲームであることを説明します【鹿子木健】
FXはゼロサムゲームと言われており、ギャンブル的なマイナスイメージを持っている人も多いと思います。しかし、私はゼロサムゲームだからこそ利益を獲得できるチャンスがあると考えています。
今回は、ゼロサムゲームのメリットと、なぜ勝ちやすいと思っているのかを解説していきます。
1.ゼロサムゲームは最高の誉め言葉
ゼロサムゲームとは、利益と損失の合計が0になるゲームです。要するに、利益を得ている人がいれば、損をしている人が必ずいるということです。
他人から利益を奪うような弱肉強食的なイメージとして、FXのネガティブな面を表現する際に使われます。
しかし、私はゼロサムゲームは最高の誉め言葉だと思っています。なぜなら、ゼロサムほど分かりやすい構図はないからです。
FXがゼロサムなのは当然です。外国為替の本質は通貨と通貨の交換、つまり両替です。両替には株式投資のような成長や衰退という概念は存在しません。ある通貨が上昇すれば、ある通貨は下がるという、いたってシンプルな構図です。
2.全部が上がったり、下がったりすることは決してない
ゼロサムゲームではない金融商品では、株式投資が挙げられます。これは、株式投資は基本的に株式を購入した企業が成長すると投資家は利益を得られるからです。
理論上だと、株価が上昇すれば株式を保有している全員が利益を得られます。反対に、株価が暴落すれば株式を保有している全員が損失となります。
極端な話、バブル景気のようなほとんどの銘柄の株価が上昇する景気状況であれば、市場参加者の全員が利益を得られる可能性があります。つまり、ある銘柄の株価が上がって誰かが得をしているのなら、他の銘柄が下がって誰かが損をする仕組みではないので、株式投資はゼロサムではないという考え方です。
一方で、FXは通貨の交換です。どんなに世界経済が良い、もしくは世界規模の天災や地政学リスクが起きても全ての通貨が一斉に上がる、または一斉に下がることは論理的にありえません。
例えば、米ドル/円を考えてみましょう。1ドル100円のレートが120円になったら、ドルの価値が日本円よりも相対的に上がり、日本円の価値がドルよりも相対的に下がったということです。米ドル/円のような2通貨間の関係では、米ドルと日本円が同時に上がるなんてことはないですよね。
2か国間だけでなく、例えば米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの7種類の通貨で考えた場合は、米ドルと日本円が同時に上がることがあります。しかし、同時に下がる通貨が出てきます。7種類の通貨が全て同時に上がることはありません。
上がる通貨があれば、その上昇分を引き受けて下がる通貨があるというシンプルで分かりやすい構図がゼロサム相場であり、FXなのです。
3.シンプルなだけに取引しやすい
FXは株式投資のように無数の企業の中から成長していくと思われる銘柄を探す必要も、景気減退局面を予想する必要もありません。
なぜなら、取引可能な通貨ペアの数は限られていて、その中でのゼロサムだとすれば、チャート分析だけで取引しても利益を出せる可能性は十分にあるからです。
「通貨ペア数は数十種類あるから難しいのではないか?」と思うかもしれませんが、主要通貨を押さえておくだけでゼロサムゲームを楽しめます。
私自身の取引の対象は、米ドル、日本円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、豪ドル、カナダドル、NZドルの7種類の通貨です。
高金利通貨のメキシコペソや南アフリカランドも人気がありますが、これらの通貨には為替変動リスクや政治体制の不安定などのリスクがあります。
もちろん取引して良いですが、余計なリスクを負わなくても主要通貨だけで十分だと私は思います。
4.直近の相場から勝ちパターンを探る
私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。
勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。
「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。
勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。
ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。
もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。
私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。
ポンドドルの日足で売りサイン発生!今後の動きに注目です!
【注意事項】
- 本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
- 本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
- 当コラムにてループイフダンの実績を紹介する際に使われている「年利」は元金に対する年間の利益率を指しており、金利や利息を指すものではありません。
- 筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。