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2021/12/21
シストレ活用事例

【2022年】ユーロの価格動向と今後の予想・見通し【お金マン】

 

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2021年も残すところ数日となりました。

この時期になると、トレーダーとしては来年以降の相場動向がどのようになるのか気になる方も多いのではないでしょうか?

今回の記事では、2022年のユーロの動向と見通しについて解説していきます。

この記事を読む事で、

  • 2021年のユーロ相場の振り返り
  • 2022年のユーロ相場の見通し
  • 2022年の注目テーマ

について理解でき、投資シナリオを組みやすくなります



1.2021年のユーロ相場の振り返り

まずは2021年のユーロ相場について振り返っていきましょう。

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1ユーロ=126円台からスタートしてユーロ円相場は5月〜6月までにかけて上昇トレンドを描きます。

年内の最高値は1ユーロ=134円台にまで上昇しています。

その後、新型コロナウィルスの変異種であるデルタ株の蔓延にともない、6月以降は下落基調になります。

1ユーロ=133円台から128円台にまで下落します。

ワクチン接種の普及とともにコロナウィルスへの感染リスクが低減したことを受けて、11月頃には再び1ユーロ=133円台にまで上昇しましたが、11月以降は再度下落基調に入り、12月時点では1ユーロ=128円台で推移しています。

年間を通して見ると1ユーロ=126円からスタートし、128円台で2021年が終了する見込みが高いため、2円の円安が進行したことになります。

2021年のユーロ相場については、下記の3つが主な注目材料となっていました。

  • 新型コロナウィルスの感染状況
  • ユーロ圏内の経済回復期待
  • 金融政策の方向性

今や新型コロナウィルスが相場に与える影響は世界のどの通貨でも共通ですが、ユーロは比較的影響を受けやすいです。

なぜなら、ユーロ圏の産業構造には観光業や小売業を中心としたサービス業が中心にあり、コロナウィルスの感染拡大による人出の減少は経済への打撃を与えるからです。

21年の7月〜8月にかけて世界中で新型コロナウィルスの感染者が急増しましたが、南欧を中心に景気回復への期待がしぼみました。

それに伴い、ユーロ相場は円高トレンドに変わります。

景気回復への期待感が後退したことで、ユーロの金融緩和政策が長期化する見立てになりました。

アメリカでは景気回復への兆しを見せていることから、テーパリング(金融緩和の縮小)の早期化、そして利上げへの方向性が示されています。

アメリカと比較した際に金融緩和の正常化が遅くなっているため、ユーロ相場上昇への重しになっています。

下記が、2021年のアメリカドル/ユーロの為替チャートです。

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4月〜6月にかけてユーロが上昇したのをうけて、アメリカドルは相対的に下落しました。

しかしそれ以降は右肩上がりの上昇トレンドを描きながらアメリカドルの相場は相対的に強くなっていきました。

米国とユーロにおいての格差になったのが、景気回復への期待感・実績と、それを受けた金融政策の方向性の違いです。



2.2022年のユーロ相場の見通し

それでは、2022年のユーロ相場の見通しについて考えていきます。

2022年のユーロ相場を見るうえで、下記のテーマに注目しましょう。

  • オミクロン株をはじめとした新型コロナウィルスの影響
  • 景気回復への期待感
  • 金融政策の方向性

それぞれ具体的に見ていきます。

オミクロン株をはじめとした新型コロナウィルスの影響

注目すべきテーマの1つ目は、オミクロン株をはじめとした新型コロナウィルスの影響です。

今のところ、オミクロン株がどれほどリスクが高いのか不透明です。

感染力が強いものの、デルタ株ほどの致死性があるのか、現時点では詳細がわかりません。

デルタ株ほど感染力や致死性が強くなく、既存のワクチンや新薬などの導入により抑制できる場合は、経済や市場への影響度は低くなります。

特にユーロ圏はサービス業が中心のため、人出の抑制を回避できるかどうかが鍵となります。

このように、オミクロン株をはじめ新型コロナウィルスをめぐる世界的な状況については情報をウォッチするようにしましょう。

景気回復への期待感

注目すべきテーマの2つ目は、景気回復への期待感です。

上記のように、新型コロナウィルスの感染拡大状況はユーロ圏内の経済動向に大きく影響を与えます。

特に南欧諸国では影響度が大きいです。

南欧の有名な国はイタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャがあげられますが、共通点しては、主力産業が観光業や小売業など、サービス業だという点です。

特に観光業は人出がどれくらい多くなるか、渡航が自由にできるか、に大きく影響されます。

新型コロナウィルスの感染が拡大し、ロックダウンや海外渡航禁止などになると、経済面で大きな打撃を受けます。

このように、新型コロナウィルスの動向を確認しながらも、「人出が抑制されないか」という観点で情報を見るようにしましょう。

金融政策の方向性

注目すべきテーマの3つ目は、金融政策の方向性です。

アメリカをはじめ、現在多くの国がこれまでの金融緩和路線での金融政策から利上げ方向へシフトし、金融緩和路線からの脱却に動いています。

というのも、景気回復期待に加えて、原油高などインフレ率が加速しているため、金融引締めを行い物価の安定化を図る必要があるからです。

金融緩和路線から脱却し引締め路線に動いていくことで金利が引き上げられますが、金利の引き上げは相場の上昇要因になります。

一方ユーロ圏内は、インフレ率が上昇しているにも関わらず景気回復期待が弱いため、金融緩和路線をしばらく継続する公算が高いです。

このように、金融政策の方向性もよく確認するようにしましょう。



3.22年のアメリカドル/ユーロの投資戦略

アメリカドル/ユーロの投資戦略を考えていきましょう。

結論、アメリカドルがユーロと比較して強含む可能性が高いため、上昇トレンドの中での押し目買いを狙うようにしましょう。

具体的な買いのタイミングイメージは下記です。

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赤丸をつけた箇所であれば、押し目買いをすることで利益を狙えます。

この戦略は上昇トレンドを前提に考えていますが、なぜ上昇トレンドを描く想定なのでしょうか?

  • アメリカの景気回復期待が強く、経済指標もユーロ圏より強い
  • 金融緩和路線の脱却が既定路線となり、利上げの早期化期待もある

の2つが理由です。

アメリカ経済は新型コロナウィルスの影響を受けながらも、着実に景気回復のための足がかりをつかんでいます。

実際に、景気回復を期待させるほど好調な経済指標の発表もあり、ユーロ圏よりも経済回復が進んでいます。

それにともない、金融政策の方向性として金融緩和の縮小(テーパリング)が決定し、2022年以降の利上げの早期化も期待されています。

利上げの早期化期待はアメリカドルへの買い材料となり、一方先述の通りユーロ圏内は金融緩和路線の継続が濃厚なため、金利差拡大が生じる可能性が高いです。

そのためアメリカドル買い・ユーロ売りのトレンドになる可能性が高いため、2022年も上昇トレンドの継続が予想されます。



4.まとめ

今回の記事では、2021年のユーロ円相場の振り返り、アメリカドル/ユーロ相場の振り返りをした上で、22年の相場見通しについて考えました。

  • オミクロン株をはじめとした新型コロナウィルスの影響
  • 景気回復への期待感
  • 金融政策の方向性

が今後の方向性の鍵を握る、とお伝えしました。

2022年の投資シナリオとしては、アメリカドル買い・ユーロ売りで、アメリカドルの上昇トレンドをメインのシナリオとして考えます。

というのも、

  • 金融政策の路線の違い
  • 景気回復の期待の強さの違い

があり、端的に言うとアメリカドルには買い材料が、ユーロには売り材料が集まっているからです。

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著者プロフィール
お金マン
お金マン

2017年の仮想通貨バブルで投資の世界に参入。資産運用のためスワップポイント、自動売買に惹かれFXを開始。現在はスワップポイント等に限らず、レバレッジ取引、自動売買botの自作など、幅広くFXをしています。