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相場に対して自分が有利な状態でトレードするのが勝ちパターンです【鹿子木健】
よく勝ちパターン=テクニカル手法だと思っている人がいますが、全く違います。
勝ちパターンとは、勝つためのトレードの型のことで、現状確認、戦略、実行が全て内包されています。要するに、トレードの最初から最後までの一連の流れで勝ちにいくということです。テクニカル手法だけが勝ちパターンではありません。
今回は勝ちパターンにおけるトレードルールの作り方を解説していきます。
1.手法やトレードルールが勝ちパターンではありません
私は勝ちパターンが重要と何度も説明していますが、勝ちパターンを手法やトレードルールと混同している人がいます。これは間違いです。
前提として、手法やトレードルールだけでは、勝ちパターンになりえません。手法とは、テクニカル分析などのトレードの方法論で、トレードルールは損切りの値幅などの自分を縛るルールです。
一方の勝ちパターンは「どうやって勝てる展開に持ち込むのか」です。勝てる展開に持ち込むためには手法やトレードルールが必要不可欠です。つまり、勝ちパターンには手法やトレードルール、トレード戦略、資金管理など全ての要素が含まれています。
よく、テクニカル分析=勝ちパターンと考えている人がいますが、同じテクニカル分析を使って勝てる人もいれば負ける人もいるので、テクニカル分析=勝ちパターンではありません。
勝ちパターンを確立するための判断基準はシンプルで、「自分にとって有利なこと」だけです。トレードルールも手法も、自分に有利かどうかを判断して構築することが重要です。
2.自分に最適なトレードルールを作りましょう
自分に有利なトレードルールを作る方法ですが、まずは自分の生活スタイルや性格を理解し、有利な状況を考えましょう。例えば以下の通りです。
①トレードスタイル
自分にはどんなスタイルが向いているのかを考えましょう。例えば、「スキャルピングは短時間で完結するから稼げる」と説明している人がいますが、嘘なので信じてはいけません。
スキャルピングのトレードチャンスは1日に数回あるかないかです。そのチャンスをつかむにはずっとチャートを見ておく必要があるので、スキャルピングは忙しい人ほど不利になります。
つまり、スキャルピングが有利なのは24時間自由に自分の時間を使える人です。会社員でもスキャルピングはできますが、不利であることは間違いないでしょう。
②トレード時間帯
自分に有利な時間帯でトレードするのも大切です。
よく「ロンドン時間が一番相場が動くからロンドン時間が稼ぎやすい」という人がいますが、デイトレードをしない人なら東京時間だろうがロンドン時間だろうがニューヨーク時間だろうが関係ありません。空いた時間にトレードすれば良いのです。
ちょうど空いている時間がロンドン時間と被るなら、ロンドン時間にトレードするだけです。
朝早くに出勤しないといけない会社員が、夜遅いニューヨーク時間に眠気と戦いながら取引するのは愚かな行為だと私は思います。
③証拠金
例えば、年収1000万円の人が100万円の証拠金で取引するのは意味がないと思います。仮に年利が30%だとしても30万円です。年収と比較すると年利3%と効率が悪いです。
自分の時給と比較し、時給以下なら本業を頑張る(例えば残業をする)方が、トレードするよりも生産的だと思います。
低レバレッジでゆったり運用をするなら、証拠金は年収と同じ程度がほしいところ。理想は年収の2〜3倍です。
④テクニカル手法
テクニカル指標も自分にとって有利に働くものを使いましょう。人気の投資系YouTuberが使っているという理由で使ってはいけません。
時間があまりない人は観察、現状把握、戦略、意思決定の一連の作業が最短でできるような、移動平均線やボリンジャーバンドのようなシンプルな指標が合うと思います。
3.有利じゃないところでトレードしないように!
勝ちパターンにするには、自分に有利なところでしかトレードしないことが絶対原則です。
自分の有利なところとは「自分が熟知していて、過去何度も成功しているチャートパターン」です。それ以外は取引しないという非常にシンプルなことを実践するだけで良いのです。
初心者やこれから始める人は、デモトレードで自分が勝てるチャートパターンを見つけましょう。少なくても、10年以上の過去のチャートを見て、どうなったら勝ちやすいかというパターンを見つけましょう。日足や週足なら過去20年分、月足なら過去50年分くらいが理想です。
過去のデータから自分に有利なところを探す、有利なチャートパターンを見つける、これが検証という作業です。
4.直近の相場から勝ちパターンを探る
私はFXで利益を出すために、勝ちパターンという考え方を提唱しています。
勝ちパターンは何かというと、あえて抽象的に書きますが、「相場の方から、おいしい局面なのでぜひエントリーしてください」とお願いされている状態のことです。
「ここでエントリーしたら勝てるかな?」という迷いは一切生じません。儲かって当然と判断できる形になっていることが、すなわち勝ちパターンです。
勝ちパターンを構成するものは、チャート分析やトレード手法だけではありません。資金管理、相場の地合、メンタルやマインドなど、全てが揃った状態こそ、勝ちパターンです。
ですが、現在のFXの業界では、チャート分析やトレード手法のみが追い求められているように感じます。
もちろんチャートや手法は大切なのですが、それらを単体で見るのではなく、それらを含んだ総合的な判断をしていくことが、FXを資産運用としてとらえていくベースになる考え方になります。
私が皆さんにお教えしている勝ちパターンは1〜10まであるのですが、今回は勝ちパターン1の例を紹介します。
ドル円の4時間足で勝ちパターン1の活用法を説明します
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