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2023/08/24
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【要人発言に要注意】世界的経済イベント『ジャクソンホール会議』とは

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2023年8月24日から26日にかけて、FXトレーダーも注目の世界的経済イベント『ジャクソンホール会議』が開催されます。

ジャクソンホール会議は、誰でも参加できるわけではなく、その参加者は、招待された各国の中央銀行トップや政治家、経済学者などが中心です。
また、開催される8月は先進国中央銀行の金融政策決定会合がない為、今後の金融政策を占う会合として注目を集め、その発言は為替レートに大きく影響を与えることもあります。

今回は、ジャクソンホール会議という言葉をはじめて聞くといった方にもわかりやすくどんな会議なのかをお話していきます。



 

ジャクソンホール会議とは

ジャクソン①.PNG

ジャクソンホール会議は、年に1回、毎年8月末頃に米国・ワイオミング州・ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウムです。

シンポジウムとは、討論会や、会議のことで、米国やユーロ圏、イギリス、カナダそして日本など、世界の中央銀行の総裁、幹部、そして名だたる経済学者やエコノミストなどが、一堂に会して話し合いをおこないます。

ちなみにジャクソンホール会議は、1978年、日本における日本銀行と同じ、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関FRBを構成する地区連銀のカンザスシティ連銀の主宰で始まりました。

以前は今ほど注目されるシンポジウムではありませんでしたが、年々、世界から専門家たちが集まるようになり、特に2008年のリーマンショック以降、世界経済の方向性を示す場としてジャクソンホール会議の注目度は高まっています。



 

為替市場に与える影響は?

ジャクソンホール会議は、為替市場はもちろん、金融市場全体に影響を与えるイベントです。

その理由として、シンポジウム中の発言が中央銀行の金融政策、特に利上げ・利下げの予兆となるケースが多いからです。

ジャクソン②.PNG

為替市場で政策金利と通貨の価値は、上図のような傾向があります。

  • 政策金利が上昇・・・通貨の価値も上昇
  • 政策金利が下落・・・通貨の価値も下落

たとえば、米ドルの利上げが行われると米ドルを銀行に預金している人が受け取る利息が増えます。

利息が上がると外貨を売ってより多くの利息を得られる米ドルが多く買われていく為、米ドルの価値が上昇していくのです。
利下げの時はその逆となりますが考え方は同じです。

その為、利上げ・利下げを示唆する発言があると、さまざまな思惑から為替レートが大きく動くこともめずらしくありません。

2010年には、当時のFRB議長だったベン・バーナンキ氏が、量的緩和政策の実行を示唆しました。

ジャクソン④.PNG

量的緩和政策では、政策金利を安く保ち続け米ドルを借りやすくします。
これにより、たとえば企業は融資を受けやすくなり、そのお金が設備投資や人々の雇用に回ることで、景気回復がうながされます。

それと同時に、量的緩和政策では、市場に大量のドルが供給され、ドル安を引き起こしやすくなります。

ジャクソン⑤.PNG

実際、2010年のジャクソンホール会議の時期には、1ドル=約85円で推移していた米ドルですが、年末には約80円、翌年2011年の3月には1ドル=76円台まで急落しました。

このように、ジャクソンホール会議では、長期的な金融政策の方針が明らかになるだけではなく為替レートの大きな流れが決まるケースもあります。

ジャクソンホール会議が注目される理由が何となくおわかりいただけましたか?



 

ジャクソンホール会議の注目ポイント

ジャクソン⑥.PNG

ジャクソンホール会議では、各国の中央銀行のトップの発言、特に世界最大の経済大国である米国の中央銀行に相当する「FRB」の議長発言の影響力が大きいとされています。
今回のジャクソンホール会議も例外ではなく、もっとも注目すべきはFRB議長ジェローム・パウエル氏の発言ではないでしょうか、、、

では、具体的に、どのような点に注目すべきでしょうか?

現在のFRBは、利上げを続けていますが、これがいつまで継続するかは、米ドル相場を予想するうえで大きな注目ポイントです。

ジャクソン⑦.PNG

米国は、2020年から2021年頃まで金利を引き下げることで経済を刺激し、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃から立ち直ろうとしていました。
しかし、2022年2月まで0.25%だった米ドルの政策金利は、その後急激に引き上げられ、2023年7月には5.50%に達しています。
その背景には、経済的打撃からおおむね回復しつつあったことから、2022年以降は反対に利上げをおこない金融を引き締めようとしました。

このような利上げのサイクルが続く限り、先ほどお話ししたように米ドル相場は上昇しやすい地合いが続くと考えられるのですが、米国の利上げについては、FRBのメンバー間でも意見にばらつきがあるのです。

ジャクソン⑨.PNG

2023年のジャクソンホール会議は、そうした観点からパウエル議長の発言に注目し、今後の方針や温度感をうかがい知ることができるかがポイントとなりそうです。



 

本日のまとめ

ジャクソン10.PNG

今回は、2023年8月注目の経済イベント『ジャクソンホール会議』についてお話してきました。

ジャクソンホール会議は、毎年8月に米国・ワイオミング州で開催される、中央銀行のトップなどの要人が一堂に会する重要イベントです。

2023年のジャクソンホール会議では、特にFRBのパウエル議長の米ドルの政策金利のゆくえを示唆する発言に注目です。

そのほか、各国の要人発言から、その国の金融政策や為替レートの方向性が読み取れることもあります。

FX取引をする人には見逃せないイベント『ジャクソンホール会議』チェックしてみてくださいね。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!



 

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