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2023/03/02
シストレ活用事例

山中康司のループイフダン戦略レポート(2023年3月①)

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ループイフダン「2023年3月の戦略」

●お知らせ

  • 現在のポートフォリオ運用概要は「現在のポートフォリオ運用について」をご覧ください。昨年は3回見直しを行っていますので、現在の戦略についてまとめてあります。

●現在のポートフォリオ運用について

「移動平均で攻めるループイフダン戦略」

使用チャートは日々の動きを明確にするため、複数時間枠表示という手法で日足チャートに週足移動平均線を重ねています。階段状になっているのはそのためで、1週間(5営業日)単位で移動平均線の値が変化していることがわかります。また、週足終値の位置を間違えないよう、日足を1週間ずつ青い四角で囲ってあります。つまり、青い四角の中の最後の日足終値が週足終値と同じです。また紫の四角で1か月を囲み、各月の値動きもわかりやすくしてあります。

長めのポジション保有を前提に「週足終値が20週移動平均線よりも上にあるか、下にあるかでトレンドを判断」します。ダマシを回避するため「実際の売買は、2週連続で終値が上か下というフィルター」をかけます。ポジションを閉じた後の再エントリーの場合もフィルターをかけます。

リスク管理としては、最大ポジション数が全ての通貨ペアで5、損切設定はあり、とします。ひとつの通貨ペアの資金管理として「1か月の最大想定損失額を証拠金の4%(当レポートでは20万円以上)に到達した通貨ペアに関しては、いったん全てのポジションを仕切った上で月末まで運用見送り」とします。

ポートフォリオ全体の資金管理として「証拠金の6%を超える損失(当レポートでは30万円超)で、利益が出ているポジションも含め全て成り行き決済とし、その場合は月末まで一切ポジションを持ちません。これは、複数通貨ペアで想定以上の損失が出ることが無いようにするためのセーフネットです。

*ポンド円の運用について

2月セミナーで昨年からの損益を報告しましたが、ポンド円の損失が全体の足を引っ張っていることを考え、レポートでは通貨ペアのひとつとして取り上げていますが、運用については当面見送りの方が良いでしょう。
ポンド円に戦略を合わせると他の通貨ペアに悪影響が出ますので、シンプルにひとつの戦略でとなると、ポンド円を外すことが現時点では最良だと考えます。

●米ドル円

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※赤い線が移動平均線です。

2月のレンジ=128.07〜136.90

3月の戦略=現在ポジションが無く移動平均を上抜けてきているため様子見。

2月のドル円は月初安値圏から月末高値圏まで押しらしい押しも挟まずにドル高・円安が進みました。最大の理由は米国のインフレ減速が鈍化してきていることによる引き締め継続思惑です。ドル円と相関が高い米国10年債利回りは3.334%から3.983%まで上昇し、3月に入ってすぐに4%の大台乗せも見ています。3月22日のFOMCまで米金利は底堅い流れを継続するであろうことからドル円も底堅いと見られますが、テクニカルには2022年高値と2023年安値との38.2%戻しと重なる水準でもあり、このまま上がるか調整で下げるか微妙な水準となっています。

ドル円は「S100」で運用を継続していましたが、ポートフォリオ全体の合計損失額が運用停止水準に達したため運用を停止し全決済しました。2月の確定損益は70,207円の損失となりました。ポートフォリオ全体の損失額は313,810円です。

●ユーロ円

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2月のレンジ=139.55〜145.46

3月の戦略=B100を開始

2月のユーロ円は月前半こそ方向感がはっきりしない動きとなっていましたが、これはドル円もユーロドルもドル買いの動きが同じようなペースで進んでいたことによります。しかし月後半になると米金利とともにドイツ金利も上昇し、ドイツ10年債利回りは月初の2.042%から月末の2.710%まで上昇しました。その動きがユーロ買いとなり、特に金利に動きの無い対円で買い材料となりました。

ユーロ円は「S100」で運用していましたが、ポートフォリオ全体の合計損失額が運用停止水準に達したため運用を停止し全決済しました。2月の確定損益は62,123円の損失となりました。

なお2月24日で週末終値が2週連続で移動平均線を上回りましたので、3月から新たにB100で運用を開始しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト145.411)、165円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。

●ポンド円

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2月のレンジ=156.72〜165.99

3月の戦略=現在のポートフォリオ運用に書いた通り様子見

2月のポンド円はドル円と近い値動きを見せました。月初こそ英中銀会合や日銀人事報道も重なって横ばいとなっていましたが、月半ば以降はドル円での円安の動きの影響が大きくクロス円全般での円安相場となりました。

ポンド円はS150運用していましたが、ポートフォリオ全体の合計損失額が運用停止水準に達したため運用を停止し全決済しました。2月の確定損益は63,796円の損失となりました。

また、ポンド円は2022年の損益において423,151円の損失となり、その影響で年間利益をわずかな利益に抑えてしまう要因となりました。さらに、2022年12月から3か月連続で損失となったため、運用方針を見直すべき状態となっています。しかしそれ以外の通貨ペアは見直す必要が無いことや、ポンド円だけ異なる運用方針とするのも難しいため、当面ポートフォリオから外して様子見とします。

●豪ドル円

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2月のレンジ=90.22〜93.00

3月の戦略=現在ポジションが無く移動平均近辺で上下しているため様子見

2月の豪ドル円は月初はやや上値の重たい展開から始まりましたが、後半は円安の影響で上昇、しかしその動きも続かず移動平均線にまとわりつくような動きで引けています。しかし、豪ドル米ドルの動きを見るとドル円と同様に月を通して豪ドル安の動きとなったことから基本的にドル円での円安を相殺する動きとなりました。

豪ドル円は「S100」で運用を継続していましたが、ポートフォリオ全体の合計損失額が運用停止水準に達したため運用を停止し全決済しました。2月の確定損益は64,834円の損失となりました。

●ユーロドル

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2月のレンジ=1.0535〜1.1032

3月の戦略=B100を再開

2月のユーロドルは予想よりも強い米国CPI以降強めの経済指標が続いたこともあり、米金利上昇の動きがドル買いとなりユーロドルも下げる動きとなりました。テクニカルに上昇チャンネル上限で反落したことも大きかったかと思います。また最終週からはドイツの金利も上昇傾向を見せ始めたことからユーロドルは下げ渋って3月に入りました。

ユーロドルは「B100」で運用を継続していましたが、ポートフォリオ全体の合計損失額が運用停止水準に達したため運用を停止し全決済しました。2月の確定損益は27,306円の損失となりました。

終値と移動平均線の関係は引き続き移動平均線の上側で推移していますので、3月からB100の運用を再開しました。現時点でのポジションは1単位(平均コスト1.06407)、225円の含み損となっていますが上昇局面での利食いを待っている状態です。

●カナダ円(チャートのみ)

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3月の戦略=S80を継続

●スイス円(チャートのみ)

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3月の戦略=B80に転換(2月24日終値)

●ランド円(チャートのみ)

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3月の戦略=S50を継続

●トルコリラ円(チャートのみ)

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3月の戦略=S50を継続

●メキシコペソ円(チャートのみ)

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3月の戦略=B50に転換(2月24日終値)

(注)メキシコペソ円はデータ配信元の仕様でバーチャート表示となっていますが、移動平均線の計算には影響しません。

●NZドルドル(チャートのみ)

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3月の戦略=B80を継続(来週末にS80に転換する可能性あり)

●豪ドルNZドル(チャートのみ)

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3月の戦略=B80を継続(来週末にS80に転換する可能性あり)



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【本レポートに関するご注意】

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著者プロフィール
山中康司
山中康司
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジデント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析と独自のサイクル分析を融合させたトレンド分析には定評がある。ループイフダン関連書籍『マンガでわかる FXの新常識ループ・イフダンでらくらく稼ぐ』を監修。