サトウカズオのトルコリラレポート【2019年4月15日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
ループイフダンはトルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨の取り扱いも開始しましたので、利用しない手はありません。
FX自動売買をするならFX初心者に優しく、低コストで、高スワップポイントが貰えるループイフダンはおすすめです♪
私も自腹で他のFX自動売買システムトレードツールと比較しながら稼働・運用していますので、よろしければ参考にしてください(笑
【忙しい人へまとめ】
●トルコ中央銀行の外貨準備高また減少
●トルコ経常収支は市場予想を下回る良い結果に
●トルコ新(?)経済計画は具体策なしの期待外れ
●トルコ、親ロシア色を強めアメリカと対立
●エルドアン大統領、イスタンブール市長選の敗北を認めず再選挙申請へ
【4月8日週のトルコリラまとめ】
4月8日の週はおよそ1トルコリラ=19円39銭でこの週の取引を終了。
先々週(4月1日の週)終値の1トルコリラ=19円83銭より、56銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=112円01銭と先々週の終値である111円70銭から31銭程度のドル高円安で推移しています。
トルコリラは、注目の経常収支が、前月実績を上回るも市場予想は下回り、まずまずの数値となっています♪
しかし、エルドアン大統領がS400問題(ロシア製ミサイル防衛システム導入問題)で、アメリカとの対立を深めていることから、ドル高トルコリラ安が進んでいます。
他通貨は中国経済の回復からリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢から上昇しているのにね…(涙
そのためドル円ではドル高円安が進みましたが、ドルトルコリラでは大きくドル高トルコリラ安が進んだため、トルコリラ円でもトルコリラ安円高となっています。
まったく…エルドアン大統領(政権)が、つまらない意地を…。
トルコの政治経済
●トルコ2月経常収支
01月実績-5.9億ドル、市場予想-9.0億ドルに対し、実績-7.2億ドル!
まずはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は数は少ないものの、インフレ率と一・二を争う重要経済指標であるトルコ2月の経常収支が発表されています。
結果は…、前月実績を上回るも市場予想は下回り、まずまずの数値となっています♪
トルコ経常収支
TRADINGECONOMICS.COM様より
サトウカズオは経常収支について、良くて市場予想通り。
おそらく、もっと悪いのかと思っていました(笑
なにせ原油価格が12月は1バレル=45ドルくらいでしたが、2月は1バレル=57ドルくらいまで上昇しています。
原油価格と市場価格に少し時間差があるとはいえ、安くなることは無い以上、経常収支も悪化するだろうと思っていた割には健闘したのではないでしょうか♪
ただまあ…景気悪化の影響で消費が落ち込み、輸入が減っていると言う面も否定できませんが…。
トルコ経済はあまり良い状態とは言えませんが、そこまで悪いとも言えません。
インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
トルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配です。
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
【ポジティブ材料】
・特になし
【ネガティブ材料】
・トルコの新(?)経済計画は具体策なしの期待外れ
・ロシア製ミサイル防衛システムS400導入でアメリカと対立
さらにロシア製戦闘機購入まで言い出す
・エルドアン大統領、イスタンブール市長選の敗北を認めず再選挙申請へ
政治・外交面がトルコリラの足を引っ張っています。
トルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったですね…(涙
トルコの新(?)経済計画。
アラバイラク財務大臣直々に説明していましたが、具体性がなく期待外れ。
ムーディーズをはじめ、正直呆れられていました。
でも市場も期待していなかったのか、トルコリラの値動きはほとんどなし(笑
問題は下二つで、ロシア製ミサイル防衛システムS400はあとは国内配備を待つばかり。
(導入は決定済み)
配備するならアメリカは最新鋭戦闘機F-35を売らないぞ、とアメリカ政府が脅しをかければ「だったらロシア製戦闘機を買うわ」と言う始末。
………。
ロシアと揉めても市場の反応は限定的ですが、アメリカと揉めると、昨年8月のトルコショックの時のようにトルコリラ暴落を引き起こしかねません。
そもそもトルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国です。
NATOの仮想敵国はロシアです。
そのロシアのミサイル防衛システムや戦闘機を買ってどうするのでしょう。
いったいどの敵から防衛するつもりなのでしょうか?
3月31日のトルコ統一地方選挙は与党の敗北で終わりました。
しかしエルドアン大統領率いる与党公正発展党(AKP)は敗北を認めず、再集計を申し出たばかりか、選挙の無効・やり直しを申し立てています。
普通に考えれば法律的に根拠がないように思えますが、エルドアン大統領はやる気満々です。
50% VS 50%の確率でしょうか。
(イスタンブールの再選挙を認めると、他の僅差で野党が負けた選挙区も再選挙を認めることになるのでは?)
この結果如何でトルコリラが大きく動くことを予想されています。
皆さんお気を付けください。
トルコリラの推移
週の高値は19円80銭くらい。
週の安値は19円20銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週初めの4月08日の東京時間。
週の最安値は、週終わり4月12日のニューヨーク時間、となっています。
典型的な右肩下がりの週となってしまいました。
日を追うごとにトルコ政府・与党(エルドアン大統領)のまずい対応が問題を大きくしています。
上にも書いた通り、トルコ経済は悪いなりに踏ん張っています。
それをより良くいていくのが政治であり、外交なのですが…。
エルドアン大統領!
経済の問題は回復に時間がかかりますが、政治・外交の問題は一瞬で片が付くきますよ。
決断ひとつなのですけどねー…。
頑張れトルコリラ!
【4月15日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
04月15日:01月 失業率
04月16日:02月 鉱工業生産
04月16日:02月 小売販売
などが予定されています。
注目は失業率でしょうか。
12月実績:13.5%
市場予想:14.6%
とトルコの景気悪化を受けて悪化が予想されています。
ただ…、まずはインフレを抑えることです。
ここは景気対策よりもインフレ対策をお願いしたいです。
あとは…エルドアン大統領がまた悪い方向に事を起こさなければですが…(苦笑
【トルコリラ円の為替相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
18円50銭から20円50銭程度と予想します。
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
【著者運営ブログをチェック!】
・トルコリラ/メキシコペソFXブログ:スワップポイント投資
・FX自動売買で副業ブログ:FX自動売買
【注意事項】
・本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
・本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
・筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。