2019年 高金利通貨のFX投資では南アフリカランド円がおすすめ【為替カバ】
2019年 高金利通貨のFX投資では南アフリカランド円がおすすめ
はじめまして、為替カバといいます。
兼業でFXトレードをしている2児の父です。
?
FXで投資可能な高金利通貨は、下の3つが有名ですね。
・南アフリカランド
・トルコリラ
・メキシコペソ
?でも、どの通貨に投資すればいいか、迷うかもしれません。
私は2007年から10年以上FXに関わってきましたが、長期投資で、特に重要視しているのは下の3つです。
1.インフレ率
2.国債格付け
3.直近1年の為替推移
(高金利に絞っていますので、政策金利は除外しました)
? ??
1.インフレ率
インフレとはインフレーションの略で、モノの値段が上がり続ける状態のことです。
インフレ率が高くなる→モノの値段が上がる→通貨の価値が下がる
という流れになります。
そのため、インフレ率が高い通貨ほど、長期的に見て下落しやすくなります。
? ??
2.国債格付け
その国の通貨について、元本や金利が約束どおりに支払われない確率(=信用リスク)を分析し、ランク付けする会社があります。
そのランクを見ることで、その国の通貨に詳しくない初心者でも、その通貨の危険度が高いか低いかがわかります。
また、危険度が高い国の通貨は、世界経済が不透明になった際、危険度が低い通貨に比べ、暴落率が高くなる傾向にあります。
? ??
3.直近1年の為替推移
高金利通貨は、米ドルや豪ドルなどの先進国通貨に比べ、暴落しやすいです。
その高金利通貨が特に暴落しやすい状況は、今の為替レートが直近1年の為替推移に比べ割高な時です。
たとえば、2017年の1年間で、ランド円は為替レートが6.21%上がりました。一方、メキシコペソ円は0.88%の上昇です。
その翌年の2018年、アメリカの政策金利が上昇し、世界のお金が米ドルに向かい、ランド円は16.3%も下落したのに対し、2017年の上昇が低かったメキシコペソ円は2.55%の下落で済んでいます。
では、南アフリカランド・トルコリラ・メキシコペソの、インフレ率・格付け・直近1年の為替推移を見てみましょう。
? ??
1.インフレ率の比較
2019年1月のインフレ率は低い順に
南アフリカランド4.0% < メキシコペソ4.4% < トルコリラ 20.35%
です。
インフレ率の点では「南アフリカランド」がおすすめです。
?
2.国債格付けの比較
格付け会社ではS&Pとムーディーズが有名です。
?
ムーディーズの格付けが高い順
メキシコA3 > 南アフリカBaa3 > トルコBa3
ムーディーズではメキシコと南アフリカは投資適格級、トルコは投資不適格級と判断しています。
?
S&Pの格付けが高い順
メキシコBBB+ > 南アフリカBB > トルコB+
S&Pではメキシコは投資適格級、南アフリカとトルコは投資不適格級と判断しています。
?
いずれの格付け会社も高い順に
メキシコ > 南アフリカ > トルコ
となり、「メキシコ」の格付けが高くなっています。
?
3.直近1年の為替推移の比較
?
2018年3月→2019年3月の為替レートをチェックしてみると、
2018年3月→2019年3月の為替レートをチェックしてみると、
? |
2018年3月 |
2019年3月 |
騰落率 |
トルコリラ円 |
26.78円 |
20.97円 |
-21.7% |
南アフリカランド円 |
9.01円 |
7.95円 |
-11.8% |
メキシコペソ円 |
5.64円 |
5.80円 |
+2.8% |
2019年の下落余地は
トルコリラ円 → 南アフリカランド円 → メキシコペソ円
の順に小さいです。
つまり、過去1年で1番下落した「トルコリラ円」が下落しにくいです。
? ??
結論
・インフレ率:南アフリカランド円が1番有利、2位メキシコペソ円、3位トルコリラ円
・国債格付け:メキシコペソ円が1番有利、2位南アフリカランド円、3位トルコリラ円
・直近1年間の為替推移:トルコリラ円が1番有利、2位南アフリカランド円、3位メキシコペソ円
?
各評価項目の1番は見事にバラバラですが、いずれの項目も3位(ビリ)になっていない南アフリカランド円が安定感があり1番おすすめです。2019年は1番下落しにくく、下落しても為替レートが戻りやすいと思われます。
?
2番目のおすすめはメキシコペソ円です。直近1年の為替推移では、堅調に推移していたため、下落しだすと怖いのですが、そのほかの項目では、全く問題がありません。
?
最後はトルコリラ円です。特にインフレ率は20%前後と非常に高いため、投資するにしても、少額や時間分散など、リスクを少なくして投資しましょう。
?
この記事が、少しでも投資の参考になれば幸いです。
【注意事項】
・本レポートは筆者の主観及び経験に基づき執筆されており、内容の正確性や完全性を保証するものではありません。筆者及び株式会社アイネット証券は、本レポートの利用あるいは取引により生ずるいかなる損害の責任を負うものではありません。
・本レポートはあくまでも参考情報であり、筆者及び株式会社アイネット証券は、為替やいかなる金融商品の売買を勧めるものではありません。取引を行う際はリスクを熟知した上、完全なる自己責任において行ってください。
・筆者及び株式会社アイネット証券の許可無く当レポートの全部もしくは一部の転送、複製、転用、検索可能システムへの保存はご遠慮ください。