サトウカズオのトルコリラレポート【2019年3月18日週】
【はじめに】
みなさん、こんにちわ(こんばんわ)!
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨のスワップポイントで、”ほぼ”生活しているサトウカズオです。
目的は「ほったらかしでお金を稼ぐこと」ですので、その手段のひとつとしてFX自動売買も稼働・運用させています。
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【忙しい人へまとめ】
●トルコ10-12月期四半期GDPはマイナス成長!
●1月経常収支も赤字額拡大とトルコ経済の危機が!
●トルコ経済は景気後退(リセッション)入り間近!
●12月失業率・1月鉱工業生産も悪化と本当にヤバイ!
●でもどの国の経済もヤバイのでトルコリラは影響なし(笑
●ただしトルコの政治・外交リスクには注意
●S400問題でNATO各国(特にアメリカ)との対立継続
【3月11日週のトルコリラまとめ】
3月11日の週はおよそ1トルコリラ=20円43銭でこの週の取引を終了。
先々週(3月4日の週)終値の1トルコリラ=20円40銭より、3銭のトルコリラ高円安で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=111円47銭と先々週の終値である111円16銭から31銭程度のドル高円安で推移しています。
トルコリラは、トルコの経済指標は悪かったものの他国の経済指標も悪かったため、さほど目立たず市場の反応も少な目でした。
逆にイギリス議会が合意無きEU離脱を否決したことや、世界的なリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢による株高展開もあり、トルコリラ高が進みました。
ドル円でもドル高円安が進んだため、トルコリラ円でもトルコリラ高円安となっています♪
先週のトルコリラも実に底堅く推移しています♪
去年までのトルコリラと違い戸惑っているくらいです(笑
しかし…またエルドアン大統領(政権)が、つまらない策略を…(涙
トルコの政治経済
●トルコ1月経常収支
12月実績-15.2億ドル、市場予想-6.5億ドルに対し、実績-8.1億ドル!
●トルコ10-12月期四半期GDP
【前期比】
前回7-9月期実績-1.6%、市場予想-2.4%に対し、実績-2.4%!
【前年同期比】
前回7-9月期実績+1.8%、市場予想-2.5%に対し、実績-3.0%!
●トルコ12月失業率
11月実績12.3%、市場予想12.8%に対し、実績13.5%!
●トルコ1月小売販売
【前月比】
12月実績-0.3%、市場予想+0.5%に対し、実績+1.3%!
【前年同月比】
12月実績-8.8%、市場予想-8.4%に対し、実績-6.7%!
●トルコ1月鉱工業生産
【前月比】
12月実績-1.3%、市場予想+0.3%に対し、実績+1.0%!
【前年同月比】
12月実績-10.0%、市場予想-8.0%に対し、実績-7.3%!
まずはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、重要経済指標が相次ぎました。
しかし…、どれもこれも悪い(涙
小売販売・鉱工業生産も市場予想は上回っているので赤文字となっていますが、普通に前年同月比でいえばマイナスです。
特にインフレ率と一・二を争う重要経済指標であるトルコ1月の経常収支の赤字額が拡大と、再び悪い方向に進んでいます。
景気悪化で消費が落ち込み輸入が減っている状況下でも赤字額が改善しないとは…。
トルコ経常収支
TRADINGECONOMICS.COM様より
ただ、原油価格も12月の1バレル=45ドルくらいから、1月は1バレル=52ドルくらいまで上昇しています。
そのため、サトウカズオはもっと悪いのかと思っていました(笑
原油価格と市場価格に少し時間差があるとはいえ、安くなることは無い以上、経常収支も悪化するだろうと思っていた割には健闘したのではないでしょうか♪
経常収支より重要度では落ちるもの、注目度では上なトルコ10-12月期四半期GDP。
こちらはとうとう前年同期比でマイナス成長となってしまいました。
トルコ四半期GDP
TRADINGECONOMICS.COM様より
トルコ経済は、2019年01-03月期も市場予想ではマイナス成長になることが見込まれています。
つまり2四半期連続のマイナス成長=景気後退(リセッション)入りは”ほぼ”確実となってしまいました。
しかしトルコリラは実に底堅く推移しています。
その理由として、
- 経済の悪さは市場予想通り&市場も織り込み済み
- トルコだけではなく他国経済も予想以上に悪い
- トルコ中央銀行による追加の金融引き締め策も
- 世界的なリスクオン状態による株高展開の継続
と、トルコリラにとっては悪くない状態となっています(笑
トルコ経済はあまり良い状態とは言えませんが、インフレ率の低下傾向が続き、経常収支が黒字(もしくは若干の赤字程度)である限り、トルコリラは大きく崩れることは無いでしょう。
トルコの場合、トルコ経済よりも政治・外交リスクの方が心配です。
ただそうは言っても3月31日の地方選挙前までは引き続き底堅く推移するでしょう。
選挙後は少し心配ですが…(涙
(1トルコリラ為替見通しブログの1管理人の予想ですよ♪)
トルコの政治外交
先週のトルコの政治・外交面では、
【ポジティブ材料】
・特になし
【ネガティブ材料】
・31日の地方選挙目当てのバラまき加速(財政が心配)
・選挙での対立候補への逮捕の噂が…(公正な選挙に疑問の声)
・ロシア製ミサイル防衛システムS400導入は決定事項だと言い切る
政治・外交面ではポジティブな内容は、あまりなかったですね。
どちらかと言うとトルコリラ安につながるネガティブ材料の方が多かったです。
特に選挙前で強い大統領を演じたい、国内での不満を外にそらしたいのか、アメリカを煽っています。
アメリカ製のミサイル防衛システム・パトリオット。
同じく多目的ステルス戦闘機F-35をアメリカから買ってやるんだから黙っていろ、と言い放っています。
いやいやいや、アメリカは売ってくれないどころか、S400導入時には制裁を科すとまで言っていますよ。
ロシアと揉めても市場の反応は限定的ですが、アメリカと揉めると、昨年8月のトルコショックの時のようにトルコリラ暴落を引き起こしかねません。
そもそもトルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国ですよ。
いったいどの敵から防衛するつもりなのでしょうか?
トルコリラの推移
週の高値は20円49銭くらい。
週の安値は20円27銭くらいでしょうか。
週の最高値は、週半ばの3月12日の東京時間。
週の最安値は、週終わり3月13日のニューヨーク時間、となっています。
そもそも週の値幅が22銭と、ほとんど動いていません。
スワップポイント派には安定した通貨の方がありがたいですが、底堅いと言うか、上値が思いと言うか…。
今週は、トルコの重要経済指標の発表はありません。
そのためトルコ外交、世界的な株価の動向、そして下記のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)など、主に外的要因によって左右されることでしょう。
まずは21円台を回復し、しっかりと足場を固めて欲しいものです。
(さすがに23円以上への上昇は難しいと思いますが…)
頑張れトルコリラ♪
【3月18日週のトルコリラ予想】
トルコリラに関しては、
03月18日:02月 住宅販売
03月18日:02月 住宅価格指数
などが予定されています。
今週は…重要経済指標の発表がありません。
上にも書いた通り、今週はトルコが…と言うよりかは外的要因によってトルコリラの値が動きそうです。
(エルドアン大統領が事を起こさなければですが(苦笑)
【トルコリラ円の為替相場見通し】
トルコリラ円の為替相場見通しは、
19円50銭から21円50銭程度と予想します。
(ただ一時的に20円を割っても一時的で直ぐに盛り返してくると予測)
先週は、20円00銭から22円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラは底堅い!
しかも以前に比べて安定しています♪
ただ…、正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
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著者プロフィール
- サトウカズオ
- 【サトウカズオ:会社員・投資家・ブロガー・初心者の味方】
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