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2018/11/01
シストレ活用事例

リピート系とプログラム系、2種類の自動売買のメリットとデメリット【秋川匡人】

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リピート系とプログラム系、2種類の自動売買のメリットとデメリット【秋川匡人】

みなさん、こんにちは。アイネット証券のループイフダンを中心として、リピート系自動売買の運用をしている秋川匡人です。

こちらの記事では、自動売買の分類について解説していきたいと思います。

まさに自動売買という名前がついている通り、ループイフダンは自動売買の一種です。一度設定すれば、売買は自動的に行われます。

なのですが、ループイフダンなどのリピート系とは異なるタイプの自動売買も世の中にはたくさんあります。

こちらはMT4のEAだったり、ミラートレーダーの中にあるストラテジーだったりしますが、ここではプログラム系と呼ぶことにします。

自動売買の「リピート系」と「プログラム系」それぞれの概要とメリットやデメリットについて解説していきます。

■リピート系自動売買とは

相場のある範囲にイフダン注文を複数設置し、それらは決済まで完了すれば再度設置されます。

そのため、同じ範囲を何度も行ったり来たりする展開、つまりレンジ相場に強いという特性があります。

商品によって多少の違いはありますが、マネックス証券のオートレール以外は、基本的にはこの考え方に基づいた仕様になっています。


現在国内の証券会社では、主に以下のリピート系自動売買が利用できます。

・ループイフダン(アイネット証券、ひまわり証券)
・トラリピ(マネースクエア)
・iサイクル注文(外為オンライン、ライブスター証券)
・トラッキングトレード(FXブロードネット)
・トライオート(インヴァスト証券)
・連続予約注文(マネーパートナーズ)
・オートレール(マネックス証券)

■リピート系自動売買のメリット

・トレンドを予測しなくて良い

リピート系自動売買では、これから上がるか、下がるか。上がるならどこまで上がるか。あるいはいつから上がるのか。…といった値動きの予測はできなくても問題ありません。

だいたいこの範囲を動くな、という曖昧なレンジ予測だけで運用ができます。

・売買ロジックが明確

値動きに応じて売買を繰り返すだけなので、どういうルールでトレードが発生するかが完全に公開されています。

なので、値動きに対して、なぜ勝ったか、なぜ負けたのかも分かります。

■リピート系自動売買のデメリット

・資金管理が重要かつ難しい

リピート系自動売買は、運用が続いていれば自然と利益確定がなされていくため、とにかく運用自体を破綻させずに続けることが大切です。

そのためには、○円まで下がったら○円の損失になるというシミュレーションは必須。

安全に運用を続けるための計画性が問われます。

・必ず含み損を抱える展開になる

相場が逆行している局面は、ポジションを仕込んでいくことになり、含み損を抱え続けることになります。

含み損がデフォルトである状態に慣れる必要があります。

■プログラム系自動売買とは

あらかじめプログラムされた自動売買を動かす運用です。

主なところでは、MT4のEAがあります。EAとはExpertAdvisorの略で、自動売買プログラムのこと。

これらを入手して、自身のMT4環境で動かすことで、自動売買が可能となります。

他には、ミラートレーダーという自動売買プラットフォームでも、プログラム型自動売買を行うことができます。

■プログラム系自動売買のメリット

・選択肢がたくさんある
非常に多くのプログラムが流通しており、好みのものを複数選択することができます。

・複雑なロジックを高速で実行できる

大量のデータを基にした相場分析や、ごく短時間での注文実行など、人間の脳や手では追いつかない操作も可能です

■プログラム系自動売買のデメリット

・売買ロジックがブラックボックス

どういうルールで売買されているかが公開されていないのが普通です。

そのため、なぜ勝ったか、なぜ負けたかの理由を知ることはできません。

・運用にコツがいる

どんなプログラムにも得意な相場、苦手な相場があります。そのため、複数のプログラムを組み合わせてポートフォリオ化する必要があります。

また、調子の悪いプログラムを休ませる判断も必要とされます。

こういった、裁量トレードにはない運用の技術が求められます。

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