ループイフダン、これだけは【豹】
ループイフダン、これだけは
ループイフダン口座を開設したけど、細かなシステムは全然わからないという方を対象に書いていきたいと思います。
「これだけは」理解しておけば、デビューしたての方でも不安がなくなることでしょう。
※下記の内容は執筆時(2018年8月23日現在の情報です)
1.???? 新規ポジション取得は逆指値注文?指値注文?
※逆指値、指値の意味がわかる方はこの項目は不利益です(笑)
FX歴が間もない方は、「逆指値ってどっちだっけ」となりますよね。
――損切りのことなんじゃないの?
と思う方もいるかとは思いますが、損切りも逆指値注文の1種です。
逆指値注文とは、簡単にいうと、現在より“不利な状況”に注文を出すことです。
1豪ドルを80円で買える状況のときに、
79.8円(今より安く)買う注文を指値注文
80.2円(今より高く)買う注文を逆指値注文
といいます。
逆指値注文は通常の社会ですと考えられませんよね(笑)
安く買えるのに買わず高く買うなんて。
ところが、FX、とくにループイフダンのような自動注文だと非常に便利な手法なのです。
図の左は、
豪ドル円B20のループイフダンを1ドル80円の時にスタートしました。
下がった時は現在より安くなったときに買い下がってくれます。
指値注文により、ちょっとずつ安い価格で買い下がってくれます。
これが後にそれぞれの取得ポジションより20銭あがると決済されていきます。
逆に、図の右は、
上がった時は、現在より高い値段で買い上がってくれます。
――ちょっと待って!どうせ買い上がるなら80円の時に多めのポジションを取得したほうがいいんじゃないの?
はい、間違ってはいません。
ただ、図の左チャートのように現在地より下がったまま1年が経つ、ということも多々あります。
この場合あらかじめ80円で多めに取得するとそれなりの含み損になってしまいますよね。
ループイフダンではこのようなことがなく、上下関係なく、動いたほうに淡々とポジションを取得、決済を繰り返してくれるのです。
ループイフダンの新規ポジション取得は、
左の買い下がるケースでは指値注文となり、
右の買い上がるケースでは逆指値注文のようなイメージとなります。
※正確にはクイックOCO注文です。(事項参照)
2.???? 注文がすべる?!
――豪ドル円1万通貨B40のループイフダンを80.12円の時にはじめました。その後レートは上がっていき、いくつかポジションの取得と決済がありましたが、スワップを抜いた売買利益が4000円ではなかったです。そして現在の持っているポジションも80.96円と初期取得ポジションから40銭の間隔に位置しないかんじです・・・(汗)
結論からいいます。
ループイフダンでは、買い上がっていくケース、売り下がるケースの新規ポジション取得時のみすべることがあります。
ループイフダンで逆指値注文のイメージのように買い上がるケースでは、クイックOCO注文となります。
クイックOCO注文とは、新規注文は成行注文、決済や損切りは(逆)指値注文となります。
成行注文というのは、手動クリックで注文する状態だと思ってください。為替は目まぐるしく変動しているので、クリックしても見てた価格と違う価格で約定してしまうことが多いです。
新規注文が成行注文の為、当然すべることがあります。
決済においては指値注文となるため、すべることはないです。
私の経験上、1万通貨のB40でスタートしてからの買い上がり→決済の場合だと1つのポジションの利益が3600円くらいになることが多かったです。
ただ、安心してください。
第1回のときに、ループイフダンを仕掛ける幅の決め方を書きましたよね。
仮に85円まで買い上がる、という設定にした場合に、一度豪ドル円85円になると、もちろんそこで一度ループイフダンを停止するかと思います。
そしてまた少し下がり始めればループイフダンをスタートするかと思いますが、そのときには80円のときよりはだいぶ上の価格なので、あまりクイックOCO注文のすべりの影響も少ないです。
3.最大ポジションをもっと多くとりたい!
――ループイフダンを設定しているところなんですが、最大ポジションが10しかとれません。もっと多く取りたいです。
これに関しては、しっかりと資金をもとに作戦を練った方であれば、このような質問になることはないと思います。
下は、実際の私のループイフダンの注文画面です。
新規注文可能額と最大ポジション数は連動しています。
この設定でループイフダンを設定する場合に、「あなたのポジションの最大数はここまでが限界ですよ!」という助言でもあります。
数を多くして仕掛ける幅を広くしたい、というのであれば、取引数量を減らすしかありませんね。
4.???? ループイフダンの停止とは?
上記にさらーっと「停止して、」と書きましたがよくわからないですよね。
私も最初は不安でした。
B20、B40を回していて、B20だけ停止するとどうなるか。
・B20の新規ポジション取得を今後一切停止する。
・B20の残存ポジションについては、その場で全決済されるのではなく、そのまま残る。
・B20の残存ポジションの個々の指値注文、逆指値注文は有効のまま。
・B20の残存ポジションを利用した再スタートは不可。
となります。
なので、想定レンジから外れた場合は、停止ボタンを1回押すだけでそのレートから外れた注文を止めることができます。
再度B20をスタートした場合はどうなるか。
以前のB20のポジションがあったとしても再度取得しなおし、別のシステムとして稼働します。
現に私はB20を2つ、B40を2つ回しています。
たとえ同じ条件のシステムだとしてもまったく別ということです。
5.損切り「あり」、「なし」はどっちがいいの?
これに関しては非常に長くなるので、次回に書かせていただきます。
次回の第4回をもって、ループイフダンの運用をスタートするまでの不安はなくなるのではないでしょうか。
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■毎日が焼肉 〜ループイフダンの可能性。トラリピ卒業しました(笑)〜
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